ヘ~カくん「では、キチロー殿。何で、好き好んで、そんな満員電車に乗るでござるか?」
キチロー「何でって言われても、まあ、学校や会社の始まる時間が近い上に、電車の数もそうそう増やせないからな。乗客が、ある時間にのみ集中するのは仕方無えよ。」
ヘ~カくん「何で学校や会社は朝からなんでござるか?何で電車の数を増やせないのでござるか?」
あちゃ~・・・。ござるか攻撃が、また始まったよ・・・。
~中略~
ヘ~カくん「何で女性専用車両なんてものがあるのでござるか?黒人を差別するのが当然だった昔のアメリカの、白人しか乗れない車両みたいなものなのでござるか?」
キチロー「違うって!!(・・・何でそんな事知ってんのか、変な情報だけ詳しいんだよな。コイツ・・・)あれは、満員電車には痴漢が多いから、それを防ぐため、弱者である女性を守るためにこそあるんであって、差別だなんてとんでもないよ。」
ヘ~カくん「ふむふむ。そうでござったか。それでは、女性専用車両に乗らない女性は、痴漢されても良い人なのでござるね。」
キチロー「んなアホな!!」
ヘ~カくん「それに、同性の女性に触るのが目的の、女性の痴漢にとっては、女性専用車両は、まさに天国ではないデスか?・・・と言うより、キチロー殿。そもそも、電車への痴漢の乗車を禁止すれば良い事なのではござるまいか?」
キチロー「だってさ、ヘ~カくん。するなと言ってもするのが痴漢だからな~。痴漢は乗るなって言って乗らない様なら苦労はしねえよ。」
ヘ~カくん「そうだ!!それなら、いっその事、痴漢専用車両を作ったら如何でござるか?外から車内が見えない様に、窓も塞いで。そしたら、痴漢したい人と痴漢されたい人の利害が一致して、一種のパラダイス空間が生まれるでござるよ。何なら、グリーン車の様に特別料金を取っても良いでござるし・・・。」
うへ~。電車は風俗業ぢゃ無いっちゅうの・・・。まったく、コイツと来たら、流石、宇宙人だけあって、地球では常識外れな事ばっか思いつきやがる。でも、待てよ?コイツの発想、もしかしたら金になるかも?
俺は、ヘ~カくんの突拍子も無い、天然に湧き出るアイデアの数々に、未知なる金脈の発見を予感せずには居られなかった。
(つづく)
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