Mr.エレクトの独り言 ノン・フィクション

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

「火星人襲来!!」⑧

さて、無事に火星人どもを追い返・・・もとい、火星人との和平案を終結し、やっと当店及び当ビルにも平和が訪れたかの様に見えた・・・のは、わずかの数日の間のみであった・・・。

それから2日後、私がせっせと仕事をしていると、またもドアの外の階段辺りから物音が聞こえてくるではないか。

あれ?また、当店が長期休業しているのを知らないお客サンが上がってきちゃったかな?

それにしては話し声もするし、なんだかいやな予感が・・・。

そう思ったと同時に、ドアをノックする音が・・・。

ドアを開けると、何の事はない、またあの火星人代表氏がそこに・・・。

しかも階段の踊り場には、おそらく・・・昨年末に当ビルを調査に訪れた、あの火星人の姿もあった。

そして火星人代表氏曰く・・・。

火星人代表「どうしたの~!?ここ、またこんなになちゃって。片付けてくれるって言ったじゃない!!」

そんな・・・またこんなにたって、コナイダは無理矢理、店の入り口に詰め込んだだけだっちゅうの!!

ぐぐぐ・・・それにしても、写真撮影さえ済ませれば火星人の仕事ノルマは達成するから、次はしばらく来ないと高をくくってたのに、こんなに早く、しかもわずか2日後に来るなんて・・・。(TT)

私「いやそのつまり、あれからも少しずつ処分してたんデスけど(←真っ赤な嘘)、やっぱ仕事の方が忙しくて、そのなに、もごもごもご・・・。」

すると・・・。

火星人代表「もう待てマセンからね。次に来る時はここは危険なビルだって事を示す張り紙をビルの入り口に掲示するから。」

・・・いやはや何とも、今日は言い訳はおろか、もはや嘆願する事さえままならぬシビアな雰囲気・・・。

火星人代表「あさってまでにこの書類に必要事項を記入して!!昼過ぎに取りに来るから。あと、防災管理者の免許は持ってるの?」

私「いえあの・・・え~と、コンビニやってた時に食品衛生士だかなんだかの資格は取ったけど・・・。」

火星人代表「緑の表紙のやつね。」

私「え~と・・・それは持ってないデス。」

火星人代表「そしたら、講習受けに行って、そこで勉強して防火管理計画作って提出してもらうから。」

私「ええ~!!そんなめんど・・・じゃなくて、そんな事まで・・・。最近厳しくなったんデスか~!?」

すると、階段の踊り場で待機していた、火星人代表氏の上司と思わしき男性が、少し立腹気味に口を開いた。

火星人上司「最近じゃないよ!!前から決まってる事だから。」

私「そそ・・・そんな殺生な・・・。」

火星人代表「それじゃ改めて、また書類取りに来るから。あと、ここもちゃんと片付けといてね。」

次々ともたらされる、新たな難題の山に返す言葉もなく呆然としている私・・・。

更に、階段を下りていく火星人上司の口からこんな言葉がもれたのを、私は聞き逃さなかった。

火星人上司「まったく、火星(=●●署)をなめてるな・・・。」

こ・・・怖~!!(TT)

こりゃ、命令に従うしかないか・・・。

ホント、この忙しい時期に・・・。

トホホ・・・。

(つづく)

「火星人襲来!!」⑦

そんなこんなで、店番の者にも手伝わせつつ、我ながら真面目に頑張って荷物の半分くらいを処分した私であった。

そして二日後、今日は再び火星人がやって来る約束の日・・・。

またあのうるさい火星人代表氏が来るのかと、私は戦々恐々として待っていたが、実際には今回は別の二人組がやって来た。

火星人「あれあれ?ここ、片付けてくれるはずぢゃなかったの?」

私「いえいえ、これでも仕事の合間に精一杯やったんスよ。まあこの調子で少しずつ減らして行きマスから・・・。」

やべえ・・・。またうるさい事言われちゃう!!・・・と、私は身構えたが、意外にも・・・。

火星人「それぢゃあね・・・。」

・・・と、火星人側からありがた過ぎる妥協案の申し出が・・・。

火星人「来週の月曜日(三日後)に又来るから、とにかくその時、空っぽになったここ(階段)の写真だけ撮らせてよ。とりあえず荷物は一旦、店の中にでも入れてさ。そしたら書類作れるから。ただし、もちろんその後で良いから、責任持って片付けてよね。」

私「ホントですか~!!解りマシタ!!」

・・・ぐっすん。こちらの苦しい状況を理解してくれたのか、なんて温情あるご提案。あれこれ文句言って申し訳なかったかしら・・・。(^^;)

そして更に三日後。

実は、台車を踊り場にある下水のパイプにチェーン錠でくくり付けていたのだが、鍵を開ける暗証番号が解らなくなったため、Dホーテで針金をカットする鋏を買ってきてぶち切り、これですべて用意は万端。

しばらくすると何人かの火星人がやって来て、さて撮影と相成った。

わずか数分間の間ではあるが、これまた狭い店内の入り口付近に外に置いていた荷物と台車を超無理矢理詰め込みドアを閉め、それらが崩れないよう店内で店番の者に支えさせ、何とか撮影は終了。

火星人「それぢゃあね。今度こそ、ちゃんと片付けといてよ。」

私「解りマシタ~!!ホントにありがとうゴザイマシタ~!!どうもお疲れ様デス~!!」

温情溢れる処遇をしてくれた火星人に対する感謝を最大限に表し、私は彼らを見送った。

ふ~!!これで一件落着!!さあて、年末へ向けてバリバリ仕事しなくちゃ~!!

・・・と、喜んだのもつかの間。

火星人との攻防は、まだまだ終りを告げた訳ではなかったのであった・・・。(TT)

(つづく)

「火星人襲来!!」⑥

ここの所、金策のための仕事が忙しくブログどころではなかったのデスが、リハビリを兼ねて以下の続きでも書くとイタシマスか・・・。

「火星人襲来!!」(予告編)
「火星人襲来!!」①
「火星人襲来!!」②
「火星人襲来!!」③
「火星人襲来!!」④
「火星人襲来!!」⑤
「火星人襲来!!」番外編

・・・そう言えば、実はその時、火星人にも言ったんだよね~。うちみたいに階段も広くて人もあんまり入ってこないビルなんかに時間かけるより、最初にローラー方式で管轄区域すべてのビルをチェックして、最もやばそうな所から順に声かけて行くべきじゃないかって・・・。まあうちは例の歌舞伎町の火事があった新宿区で、あっちは杉並区だからアレだけどさ・・・。

<本文>
・・・そこで私は考えた。そうか!!モラルにはモラルで対抗だ!!・・・と。

私「いや~!!でもあれなんスよ。ゴミ捨てようにも収集日ってのがあるから、明後日までに捨てろって言われても、その日まで待たなきゃいけなかったりして、なかなかすぐに片付けるのも難しいんデスよね~。FUHOU投棄するって訳にもいかないデスし・・・。」

火星人代表「そんな事言って、明日誰かに火をつけられたらどうすんの!?」

・・・んもう!!・・・またそんな刺激的な発言を・・・。

私「いや、そりゃまあ困りマスけどね。」

火星人代表「火事になったら、貴方死んじゃいマスよ!!」

・・・ありゃあ!!それって、私の一番嫌いな脅し方・・・。

私「いや~、もし火事になったら部屋の窓ぶち割ってベランダに出て、下の階(注:当ビルは3階までまっすぐで4階と5階は少しずつ面積が小さくなってるので、5階のベランダから4階のベランダへ飛び降りる事が出来る。)へ逃げるか、そのまま屋上に上がって隣のビル(超至近距離)の屋上にでも飛び移るから大丈夫デスよ。」

それを聞いた火星人のあきれる顔を尻目に、「それよりも」・・・と、私は続けた。

私「そもそも、火事になろうがそれで死のうが死ぬまいが、如何なる理由にせよ、そもそも“火をつけられる事”自体が既にバッドっちゅうか、そうなったらオシマイですよ。」

火星人代表「でしょ?」

私「だけど何度も言うように、今は不景気でもう大変なんで、例えば自分の体が病気だとしても、病院に行く暇があったら仕事しなきゃいけないって状態なんス。それに、このビルが火事になるならない以前に、既にうちの店の経営状況自体が“火の車”ッスからね~!!」

ウフフ・・・今のギャグ、キマったかしら?我ながら上手い事言うな~・・・と私が内心ほくそえんでいると・・・。

火星人「たとえ話はもういい!!」

あらら?もしかして余計に怒らせちゃったかちらん・・・。(^^;)

火星人「とにかく、また明後日来るから、それまでに片付けといて下サイよ!!」

・・・と、やっと火星人御一行はお帰りになった。

は~あ・・。超めんどくせ~!!(TT)

(つづく)

「火星人襲来!!」番外編

今回は番外編として、つい今しがた起きた出来事をば・・・。

火星人に土地を追われ、階段に置きっぱなしにしてある荷物を処分しなくてはならなくなってからと言うもの、毎日夜中にこっそり屑レコードを○○投○しに行く私であったが・・・。

なんせ5階なもんで、それも結構大変な労力なんだよね~!!

しかも先日、時々CDや本を売りに来る拾い屋のおっちゃんK氏が、そうやって私が処分したレコードをうちに売りに来ると言う、元も子もない究極のリサイクル行為を・・・。(^^;)

もちろん、事情を説明して再び持ち帰ってもらったが・・・。

するとK氏、「そんなら今度、俺が持ってってやるよ」・・・トノ事。

そこで、2~3日前、5階と4階の階段途中の踊り場にK氏に持って行ってもらうつもりのLPレコードを山積みにしておいたのだが・・・。

さっき、ちょっとトイレに入ろうとドアを開けて私が店の外に出ると・・・。

ちょうどその踊り場辺りに居た、謎のキャップ&リュックの男性が、大慌てで階段を下って行くではないか!!

当初は何の事やら、事情を掴みかねる私であったが・・・。

階段を少し降りて見るや、何と!!積んである不要なLPレコードの脇に、やはり私が夜中に捨てようと店の入口脇にまとめて置いといた段ボールの空箱が一つ、ぽつんと置いてあるではないか!!

それを見た私は、瞬時にすべての謎が解けたのである。

そうか!!あの男性は、K氏に処分してもらおうと思って積んであったLPレコードをこの箱に入れて盗もうと思ってたんだな!!

何だよ~!!K氏だって何時取りに来てくれるかハッキリしないんだから、勝手に持って行ってくれても全然良かったのに・・・と言うか、むしろ持って行ってくれれば大助かりだったのに・・・。

実際、K氏からその話が出る以前には、「ご自由にお持ち下サイ」って貼り紙して置いてた時期もあったんだし・・・。

通常、逃げる泥棒(未遂ではあるが)に声をかけるならば、「待て~!!」であろう。

しかしこの時、私はこころの中で思わずこう叫んでいた。

「待って~!!」

・・・と。(TT)

(再び本編につづく)

「火星人襲来!!」⑤

あいつら、また来やがった!!さっきから10分と経ってないのに・・・。

私は再三仕事を中断させられたため、イライラしながらドアを開けた。すると、どうやら彼らは他の階での再確認を済ませた後、最後に当店へ念押しに来た様だった。

火星人代表「それぢゃ明後日必ず見に来るから。これ全部、絶対に片付けておいて下サイね。」

私「解りマシタよ。まあ出来るだけ努力してみマスから、それで明後日見に来た時に荷物がいくらか減ってれば、うちも片付ける気があるんだって事を解ってもらえるでしょうから、それでまたしょっちゅう頻繁に見に来るとなりゃ、うちもまた少しずつ片付けなきゃいけなくなるから、それを繰り返してたらそのうち全部なくなるんぢゃないデスか!?」

すると火星人代表、ちょっと憤慨しつつ・・・「貴方ね!!これは決まりなんだから、他の階の人にも迷惑でしょ?」

むむむ・・・それを言われると弱い・・・。そして私は悟った。おそらく、つい先日起きた地震等の関係からか、彼らは防火取り締まりの一大キャンペーン中なのだろう・・・と。だから、これほどまでに執拗に、しかも性急に片付ける事を迫るのであろう・・・。となるとマズイ。あちらがそれだけ本気となると、せめて少しでも妥協案を引き出さねば・・・。

(ところで、5階にある当店は、営業時にはビルの入口に出しておく看板を、閉店中は4階から5階に上がる階段の途中にある踊り場に道を塞ぐ様に置き、不要な来客で仕事の邪魔をされない様にしている訳なのであるが・・・。)

私「解りマシタ解りマシタよ!!(←ホントは解ってない)そんで、そこにある看板くらいは置いといても良いでしょ?」

すると、看板のそばに居た4~5人居る火星人のうちの女性曰く・・・。

火星人女性「これ置いてあったら、非難する時に邪魔になりマスよね?」

だ・か・ら・・・。うちは二人しか従業員居ないし、店閉めてるから客来ないし(開けてても少ないし)、その看板も金属の枠に紙の板貼り付けてるだけだから、百歩譲って燃える事はあっても、女性のあんたでも片手でひょいとどかせられるくらいの重さしかないっちゅうの・・・。

そこで私・・・「そしたら、外出中は店内にしまっておくから、店内に居て仕事してる時は出しといても良いでしょ?さっきも言った様に、今は誰にも仕事の邪魔されたくない大事な時期だから、店が開いてない事知らないお客サンとかがドアをノックしたりしたら仕事を中断しなきゃいけなくなるからホント困るんスよ!!」

火星人代表「それなら、ドアに貼り紙でもしとけば良いぢゃない。」

私「そんなの誰も見ないデスって!!」

・・・と、ふと私は、1階に入ってる店と3階の会社がドアの外に傘立てを置いている事を思い出した。

私「そんなら傘立ても駄目なんスか?うちなんかドアのこっち側(通行に関係ない方)に小さいの置いてあるだけなんだから、これは片付けなくて良いでしょ?それにこれは燃えないし!!それに全部片付けるったって情状酌量ちゅうか、そんな何もかもガチガチに取り締まるって訳ぢゃなく、許せる範囲のお目こぼしだってあって良いでしょうに!!」

火星人代表「いいや!!傘立ても置いちゃ駄目デスよ!!」

もはや奴らも、防犯とか防火がどうだとか言うより、国家のきまりに逆らう奴は許さないとでも言わんばかりの勢いである。

それに答えて私・・・「そんなら足拭きマット(当店のみドアの前が絨毯になっているが他の階は階段同様薄いタイル・シートなので、レンタルのマットが敷いてある。)はどうなんスか!?これは燃えるでしょ?傘立てが駄目なら、これも置いちゃ駄目って事デスか!?」

・・・てな具合に、私も自ずと「ああ言えばこう言う」状態に・・・。

すると火星人代表・・・「マットも駄目!!そんなに言うなら、もう何一つ置いちゃ駄目デス!!ひとつ残らず片付けて下サイ!!」

「そんなに言うなら」って・・・。(^^;)

・・・ったく、お前ら、反政府分子を探し出して取り締まるゲシュタポかよ!!

・・・と思いつつも、私は内心、ちょっと逆らい過ぎたと反省し、作戦を変更する事にした・・・。

(つづく)
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