さて、無事に火星人どもを追い返・・・もとい、火星人との和平案を終結し、やっと当店及び当ビルにも平和が訪れたかの様に見えた・・・のは、わずかの数日の間のみであった・・・。
それから2日後、私がせっせと仕事をしていると、またもドアの外の階段辺りから物音が聞こえてくるではないか。
あれ?また、当店が長期休業しているのを知らないお客サンが上がってきちゃったかな?
それにしては話し声もするし、なんだかいやな予感が・・・。
そう思ったと同時に、ドアをノックする音が・・・。
ドアを開けると、何の事はない、またあの火星人代表氏がそこに・・・。
しかも階段の踊り場には、おそらく・・・昨年末に当ビルを調査に訪れた、あの火星人の姿もあった。
そして火星人代表氏曰く・・・。
火星人代表「どうしたの~!?ここ、またこんなになちゃって。片付けてくれるって言ったじゃない!!」
そんな・・・またこんなにたって、コナイダは無理矢理、店の入り口に詰め込んだだけだっちゅうの!!
ぐぐぐ・・・それにしても、写真撮影さえ済ませれば火星人の仕事ノルマは達成するから、次はしばらく来ないと高をくくってたのに、こんなに早く、しかもわずか2日後に来るなんて・・・。(TT)
私「いやそのつまり、あれからも少しずつ処分してたんデスけど(←真っ赤な嘘)、やっぱ仕事の方が忙しくて、そのなに、もごもごもご・・・。」
すると・・・。
火星人代表「もう待てマセンからね。次に来る時はここは危険なビルだって事を示す張り紙をビルの入り口に掲示するから。」
・・・いやはや何とも、今日は言い訳はおろか、もはや嘆願する事さえままならぬシビアな雰囲気・・・。
火星人代表「あさってまでにこの書類に必要事項を記入して!!昼過ぎに取りに来るから。あと、防災管理者の免許は持ってるの?」
私「いえあの・・・え~と、コンビニやってた時に食品衛生士だかなんだかの資格は取ったけど・・・。」
火星人代表「緑の表紙のやつね。」
私「え~と・・・それは持ってないデス。」
火星人代表「そしたら、講習受けに行って、そこで勉強して防火管理計画作って提出してもらうから。」
私「ええ~!!そんなめんど・・・じゃなくて、そんな事まで・・・。最近厳しくなったんデスか~!?」
すると、階段の踊り場で待機していた、火星人代表氏の上司と思わしき男性が、少し立腹気味に口を開いた。
火星人上司「最近じゃないよ!!前から決まってる事だから。」
私「そそ・・・そんな殺生な・・・。」
火星人代表「それじゃ改めて、また書類取りに来るから。あと、ここもちゃんと片付けといてね。」
次々ともたらされる、新たな難題の山に返す言葉もなく呆然としている私・・・。
更に、階段を下りていく火星人上司の口からこんな言葉がもれたのを、私は聞き逃さなかった。
火星人上司「まったく、火星(=●●署)をなめてるな・・・。」
こ・・・怖~!!(TT)
こりゃ、命令に従うしかないか・・・。
ホント、この忙しい時期に・・・。
トホホ・・・。
(つづく)
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ここの所、金策のための仕事が忙しくブログどころではなかったのデスが、リハビリを兼ねて以下の続きでも書くとイタシマスか・・・。
「火星人襲来!!」(予告編)「火星人襲来!!」①「火星人襲来!!」②「火星人襲来!!」③「火星人襲来!!」④「火星人襲来!!」⑤「火星人襲来!!」番外編・・・そう言えば、実はその時、火星人にも言ったんだよね~。うちみたいに階段も広くて人もあんまり入ってこないビルなんかに時間かけるより、最初にローラー方式で管轄区域すべてのビルをチェックして、最もやばそうな所から順に声かけて行くべきじゃないかって・・・。まあうちは例の歌舞伎町の火事があった新宿区で、あっちは杉並区だからアレだけどさ・・・。
<本文>
・・・そこで私は考えた。そうか!!モラルにはモラルで対抗だ!!・・・と。
私「いや~!!でもあれなんスよ。ゴミ捨てようにも収集日ってのがあるから、明後日までに捨てろって言われても、その日まで待たなきゃいけなかったりして、なかなかすぐに片付けるのも難しいんデスよね~。FUHOU投棄するって訳にもいかないデスし・・・。」
火星人代表「そんな事言って、明日誰かに火をつけられたらどうすんの!?」
・・・んもう!!・・・またそんな刺激的な発言を・・・。
私「いや、そりゃまあ困りマスけどね。」
火星人代表「火事になったら、貴方死んじゃいマスよ!!」
・・・ありゃあ!!それって、私の一番嫌いな脅し方・・・。
私「いや~、もし火事になったら部屋の窓ぶち割ってベランダに出て、下の階(注:当ビルは3階までまっすぐで4階と5階は少しずつ面積が小さくなってるので、5階のベランダから4階のベランダへ飛び降りる事が出来る。)へ逃げるか、そのまま屋上に上がって隣のビル(超至近距離)の屋上にでも飛び移るから大丈夫デスよ。」
それを聞いた火星人のあきれる顔を尻目に、「それよりも」・・・と、私は続けた。
私「そもそも、火事になろうがそれで死のうが死ぬまいが、如何なる理由にせよ、そもそも“火をつけられる事”自体が既にバッドっちゅうか、そうなったらオシマイですよ。」
火星人代表「でしょ?」
私「だけど何度も言うように、今は不景気でもう大変なんで、例えば自分の体が病気だとしても、病院に行く暇があったら仕事しなきゃいけないって状態なんス。それに、このビルが火事になるならない以前に、既にうちの店の経営状況自体が“火の車”ッスからね~!!」
ウフフ・・・今のギャグ、キマったかしら?我ながら上手い事言うな~・・・と私が内心ほくそえんでいると・・・。
火星人「たとえ話はもういい!!」
あらら?もしかして余計に怒らせちゃったかちらん・・・。(^^;)
火星人「とにかく、また明後日来るから、それまでに片付けといて下サイよ!!」
・・・と、やっと火星人御一行はお帰りになった。
は~あ・・。超めんどくせ~!!(TT)
(つづく)