この世に独りしかいない自分の存在を理解してもらおうと声を張り上げる訳でも無く、とにかく何かを表現したいと苦しみもがいてる訳でも無く、少しでも自分が良いと思える理想の音楽に近づこうと無理してる訳でも無く、美意識を貫くために命を削ってる訳でも無く、ただ漠然と音を垂れ流してるだけの音楽ならぬ音塊のために時間を無駄に費やす事は、私にとっては本当に腹立たしい事なのデス。
下手でも、馬鹿でも、嘘でも、真似でも、表面的には激しくなくても、今あるすべて、ありったけの魂をこめずして、なんで他人を感動させられようか。なんで人前で演奏なぞ出来ようか。
こんな言い方は失礼かも知れないが、言葉をはっきり発音出来ない障害者の人が、喜びを表すために必死で身体をくねらせ、少しでも大きな声を出そうとしている姿の方が、よっぽど感動的だ。
私にとって、音楽は耳で聴くものでは無い。音楽を通して、その人間の魂に触れたいのだ。
スポンサーサイト