友川かずきは上京してから知ったのデスが、初めて買ったLPが「肉声」で、聴いた事ある人なら解かると思いマスが、「おじっちゃ」にはホント、ぶったまげマシタ。INUの「メシ喰うな」や、奇形児の「迷信」以上の衝撃でしょうか。アパートのとなりの部屋の住人に聴かれたら、危ない奴だと思われちゃう・・・と、本気で心配した記憶がありマス。そんで、ある人にこれをテープにとって聴かせたのデスが、その人はジャニス・ジョップリンとか、ハード・ロックとかもすごく好きなんだけど、宗教上の関係から、なるべくクラシックを聴いてて(でも、我慢出来ず、たまにジャニスもこっそり聴いてた様デスが・・・)、その人がこう言ったのデス。「この人(友川かずきの事)はナイーブな人だねえ・・・」と。私にとって、ナイーブとは、森田童子の様な、内に秘めた思いを、はかない声で必死に伝えようとする、繊細なイメージの人の事を指すと思っていたので、そのセリフにはものすごくショックを受けマシタ。そうか・・・、声を張り上げて叫んでる、いかにも激しく強そうなこの人も、森田童子と同様に、傷つきやすいこころを、今にも消えてしまいそうな自分の存在意義を必死に守るために声を張り上げているのか・・・と。うわべの印象は違えど、感受性の強い人ほど、ささいな事にも傷つき、ゆえに自分を守るために必死で声を張り上げるのだ。「誰か助けてくれ!俺はここにこうして生きているんだ!!」・・・と。「RAW POWER」の頃のイギー・ポップも同様。
どうやら私は、ナイーブな人の演る音楽が好きな様デス。
森田童子はライヴを観る事が出来なかったけど、友川かずきは何度か観に行ったので、その感想は後日・・・。しかし、あのオッサンもなあ・・・。
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