Mr.エレクトの独り言 2003年11月15日
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Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

かあさんおかたをたたきましょ!!

実家に居た頃、母がたまにこう言った。「たまには肩でも揉んでよ・・・」と。しかし、何だか照れくさい。そんで適当にちょいちょいやると、「全然効かんよ、そんなんぢゃあ・・・」とダメ出し。で、やけくそで思いっきり力を入れると、「痛い痛い、そんなに強くしちゃ・・・」。ぢゃあどうすれば良いの・・・と途方に暮れると、「ここ、ここ、ここよ・・・」。そこを揉む。「ああ、そこそこ、もっと強く・・・」。先ほどと同ぢくらい、力を入れても、今度は良いらしい。

音楽もそんなもの。ただ激しくやりゃあ良いってもんぢゃ無い。きちんとツボを押さえないと、単なるノイズにしかならない。

まずは揉む力が無いと駄目だし、更に気持ち良いツボを知らなきゃならない。ポピュラー・ソングに留まらず、ノイズ・ミュージックを好きな人でさえ、やはりそれなりのツボはあるはず。

「うるさい」と「激しい」は違う。
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闘う音楽!!

闘うとは・・・?大きく二つに分けると、他者との戦い、そして自己との闘い。

何か、あるいは誰かに対して反抗、反逆、反旗を翻す。しかし、これは言葉を弄する事で何とか誤魔化せる。実際に踏み絵を踏まなくても、更には踏む機会などないうちに終わる場合もある。具体的に言うなら、いくら反戦を訴えても、実際に現在起きている戦争に対し、自分の身の危険も顧みず反対意見を述べているのならともかく、安全な場所で、安全な立場で何を言っても、そもそも相手に届きもしない。単なる愚痴や陰口と一緒だ。何も変りはしないし、本気で変えたいとは思ってないに等しい。もちろん、歌わないよりは、言わないよりはマシだが。

自己との闘い。こちらはキツイ。まずは、ほっとけば衰える、駄目になる、腐って行く、一秒一瞬毎に死に向かっていく己の肉体と精神。時間を止める事は出来ない。何もしなければ現状維持する事さえ出来ない。いくらか努力して、やっと昨日の自分を保てるのだ。ましてや、時の流れに逆らい、昨日より今日、今日より明日となると、まさしく宿命とのデッド・ヒート。このはかない人間の一生の間に、一体何が出来るのか?しかし、やる人間とやらない人間が居る。

なぜだろう。その答えは明白だ。それは、闘う事で勝ち取る喜びを知っているか、知らないかの違いなのだ。もっと美味しいものが食べたい、もっと色んな事を知りたい、もっと気持ち良くなりたい。向かう先は違えど、進歩する人間と、亡びの途に身を委ねる人間は、そこが違う。

私の様な、小学校の朝礼で倒れ・・・否、倒れるまで我慢するでも無く、さっさとしゃがみこんでしまう様な軟弱者には、ただ生きている事さえ苦しくてたまらないのだ。今日も生きるため、今日を生き抜くため、今日を無駄にしないため、音楽は必要不可欠、超必需品なのだ。

それも、すごく良く効くヤツ。闘う音楽。闘うための音楽。生きるためのテーマ・ソング。死んでた人間が生き返る程のキッツーいヤツ。