Mr.エレクトの独り言 2006年02月06日

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

ホリエ問題(本編)<改訂版>

ホリエモンについて、何か書けと言われた。

ひねくれ者のこの私である。ホリエモンを完全否定はしない。とは言え、ホリエモンの事を好きでも嫌いでもない。ただ、私とは価値観が大きく異なる事は確かだ。

ホリエモンとは、資本主義社会における、テロリストである。ゆえに、法律なんか守ってちゃあ、革命なんて起こせっこない。極端に言えば、そもそも、資本主義社会において法律を尊守すると言う事自体が、資産家の財産や地位を尊守する事と、ほぼ同意であるのだから。

・・・と言うのも、かなり言い過ぎではあるが、金や土地を持つ者だけが、更に資産を保有拡大し、持たざる者は、いつまで経っても、己の肉体と時間、すなわち“命”を換金するしか、手だてが無い世の中。

ホリエモン逮捕に対し、額に汗して働くのが本当だと、訳知り顔に言うのは簡単だが、一部の人間を除き、どこの資産家が額に汗して働いてるってんだ。あいつらは、ただただひたすら、人の汗を搾り取る吸血鬼の如き生き物ぢゃねえか。

ライヴドア株を買って損した一般投資家にせよ、本当にホリエモンが好きで応援したいのなら、今こそライブドア株を買うべきであり、株の投資家なんて、単に儲かりそうだからとか、資産価値があると言う、金の匂いを嗅ぎつけたハイエナに過ぎない。ホリエモンが罪人ならば、投資家も同罪である。

とは言うものの、確かに、金のみに執着する事は醜いかも知れない。しかし、金のかからぬ趣味を持つならともかく、何をするにも、まず金を用意しない事には何も出来ない、そんな社会、金持ちや資産家にのみ都合の良い社会を作っておいて、金を追い求める者を、本当に非難出来るのだろうか?

どんなに才能があっても、どんなに頭が良くても、どんなに努力しても、どんなに情熱があっても、たくさんの金を持ってる奴にはかなわないのだ。なんせ、金があれば、才能のある奴、頭の良い奴、努力する奴、情熱のある奴を、買う(雇う)事が出来るのだから。ゆえに、いかなる能力も、金の前には無力であり、そもそも、そのため(支配者や権力者を守るため)に作られた貨幣制度なのだから、そんな世の中で、資産家の財産や地位を守るためにある法律(不公平条約)を尊守した上で、実力のみを頼りに、現在ある支配体制を脅かす事は容易ではない。

だいたい、今の社会や世の中が、情熱や努力、すなわち、その人間が流した汗の量や注いだ熱意に対し、本来得るべき見返りや正当な報酬を与えた事があるか!?

限られた時間と金で、短い人生の中で叶えられる夢なんて、たかが知れている。もちろん、夢と言うものは、叶える事がすべてでは無い。しかし、明らかに、大金が無ければ無理な夢と言うものもある。

確かに、ある程度の金を用意すると言う事も、ひとつの誠意であり、決意や覚悟の表明ではあるが、宇宙旅行くらいのでっかい夢を持った場合、ちょっとやそっとのお金を貯めたくらいでは、それが実現不可能である事くらい、少し考えれば解る。それとも、貧乏人は夢を持つなとでも言うのか?

「金で買えないものはない」と言った、ホリエモンの考えは間違っていると、私も思う。しかし、「金で買えない(尊い)もの」が、そこらぢゅうに転がっていれば苦労はしない。

金が無ければ舞台に立てない。金が無ければ衣装も買えない。金が無ければ部屋の外に出られない。金が無ければ動けない。

金は“目的”では無い。しかし、金は“手段”でも無い。金は“目的”を達成するために必要な、“手段を得るための手段”なのである。

更に言えば、金を得るための“手段”を手に入れるためにも金が必要なのだ。

わかるかな?この多重搾取の構造。

初めから、金(貨幣なり資産)のあるものは、苦労しない。

しかし、持たざる者は、その流した汗を、何度も何度も換金させられる事によって、尊い“命”を理不尽にすり減ら(ピンはね)されて行き、短くも、はかない一生を終えるのみなのだ。

おお!!なんと素晴らしい集金システム!!ライブドアも真っ青だ!!

この世はまるで農場である。このままでは、我々、持たざる者は、永遠に家畜か奴隷のまま、抑圧された人生を送る事になる。


最後に、資本主義農場における、ご主人様からのメッセージをお伝えしよう。

「逆らうな。」

「あきらめろ。」

「黙って従え。」

「死ぬまで働け。」


そう考えると、「ホリエモンとは、資本主義社会におけるテロリストであった」と言う、私の持論が、あながちデタラメでも無いと言う事が、ご理解頂けよう。

そして、またその逆に、あちら側からすれば、恰好の生贄でもあったと言う事も付け加えておかねばなるまい。

蛍雪時代

耐えがたきを耐え

忍びがたきを忍び

親の仇(かたき)を討つより

親の肩を叩こう・・・

「軽率時代」にて連載中

不事故無事雄(フジコブジオ)原作

「まんが道」ならぬ

「がまん道」より転載