のひ太「ママ!!ママ、助けて!!」
ママ「ごめんなさいね、のひチャン。このままでは、貴方もママも駄目になってしまうのよ。」
すると、ボクの背中に馬乗りになっているソイツが、ボクの頭を小突きながら、こう言った。
「ママさんは、お前のせいでPTSDになってしもうたんやで。そこん所、よ~く自覚しとけよ。」
のひ太「だって、だって、ボクは悪くないよ!!ボクは、ボクは・・・。」
パパ「ごめんな、のひ太。本当は、私がやさしすぎたせいで、お前を駄目にしてしまったのかも知れないな・・・。」
のひ太「そうだ!!そうだよ!!パパが悪いんだ!!ボクはちっとも悪くないよ!!ボクはまだ子供なんだし、すべての責任は、ボクを生んで、こんな風に育てたパパにあるんだ!!」
「何やとう!!自分の悪事を棚に上げて、何の罪も無いパパさんを批判するとは何事や!!」
・・・と、ソイツは猛烈に怒り狂うや、ボクの首根っこをつかんで、風呂場へと引きずりこんだ。
「こりゃ~!!このガキャ~、こっちに来い!!その腐った根性と頭を叩きなおしちゃる!!」
ソイツは、ホースでボクの頭に冷水をぶっかけた。
「ほりゃ~!!これでちっとは頭を冷やせ!!」
のひ太「冷たい!!冷たいってば~!!やめろ~!!このくそドラへもんめ~!!」
「ドラへもん?アタシはドラへもんぢゃあないわよ。」
のひ太「ええっ!?お前は、ボクが階段から突き落として壊してしまった、ドラへもんだろ!?」
「残念デシタ!!それぢゃあ、そろそろ自己紹介しておくとするかしら。」
そして、びしょぬれのまま、ボクは居間の床に正座させられ、ソイツと初対面する事とあいなった・・・。
(つづく)
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