新しく通う事になった学校は、可も無く不可も無く、電車で通う面倒臭さを除けば、いたって快適だ。土地柄、同級生達も、あまり他人に干渉しないタイプが多いせいで、ボクは何事もなくクラスに溶け込んだ。
ただし、こいつらのガキっぽさと来たら・・・。
そう。ヒキコモリの経験、そしてその最中、インター・ネット漬けだったボクには、動物の様に生き・・・否、ただただ動き廻るだけのこいつらが、まるで虫けらの様な存在に思えてならなかった。
あ~あ。この世は、人生は退屈過ぎるよ・・・。
家庭崩壊の挙句、あまりにも感情をすり減らしたボクは、いつしか不感症とも言える精神状態に陥っていた。
ああ、刺激が欲しい・・・。
こんなおぼろげな気分のまま、一体いつまで命を繋げば良いってんだよ。
ボクは生きる目的を見出せぬまま、虚ろな気分で日々を過ごしていた。
あの幼稚で愚かな同級生達の様に、何にも考えず、日々、楽しい事ばかり夢想して生きていたかったよ・・・。
フフ・・・。とは言ったものの、ヒキコモリ以前のボクもきっと、あいつらみたいに、ただ何となく、パパやママに言われるままの人生を過ごしていたんだろうな。
あ~あ・・・。
つまんねえな~・・・。
(つづく)
★まるで魂の抜け殻となってしまった、のひ太。ああ、こんな調子で、あと156回続く連載を全う出来るのか!?作者のワタクシも不安でキュウ!!(^^;)
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