時には、ちょっと流されてみるって事も良いものだ。
今まで見えなかったものが、見えてくる場合もある。
風の向くまま、気の向くまま、久々に遠方へ、商売上の仕入れに行ってみた。
その結果、中古レコード屋の仕事と言うのは、“レコードを売る事”だけではなく、“レコードを買って売る事”であると、改めて再認識。
思い返してみれば、今の様にネット・オークション全盛でなかった時代には、雨の日も雪の日も“風邪”の日も、毎日毎日、自転車で、あっちこっちへ買出しに行ったものである。
もちろん、各地の名産品を味わう事も忘れていない。
吉祥寺に行けば、吉祥寺のコンビニでおにぎりを買って食べ、自由が丘に行けば、自由が丘にあるコンビニでおにぎりを買って食べ・・・と、一種の食べ歩き、グルメ紀行も兼ねていたっけ・・・。(←遠い目をしながら)
冗談はさておき、あの頃は、とにかく、新発見のレコードを求めて、あちこち散策したものである。
将来は、全国を自転車で、レコードを仕入れるための旅をする事が夢だった。
だから、大して好きでもないくせに、ちょっと来てちょっとつまみ喰いして・・・ってのは、何に関しても好きぢゃない。
要は、好きな事に没頭したり、一心不乱に夢中になる事によって、こころに巣食う“虚無”を追い出したいだけなのではあるが・・・。
しかし、長く続けるための気分転換であれば、時には道をそれる事も、全然オッケーなのではないか?・・・と思える様にもなって来た。
・・・と言いつつ、その日も結局は、大量のレコードとCDを自転車で運搬するはめに・・・。
この稼業、やめられねえ・・・。
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