
3/3、ついに出マシタな~!!しかも、2枚組で!!
(3ぶんの3とは、’70年代半ばに活動していた、後にフリクションやミラーズを結成するメンバーら在籍のグループ。)
買う予定のある方は、実際に手に取って、見て、聴いて、驚いて欲しいので、以下は読まない方が良いかもデス・・・。
まず、何と言っても、オリジナルLP(’75制作)の表ジャケットを変更せずに復刻してくれたのが嬉しいよね~。例のブートLPは、某サイトの画像(←あるいは、それを元にした違法複製CD-Rのジャケット)を無断引用してるから、バックの銀地が白地に、ピンクのバルーン(?)が赤くなってたもんね~。
更に、何と!!ディスク1の、オリジナルLP復刻盤には、同LPレコーディング時に録音されていた未収録曲が2曲も追加収録されてる~!!どうやら、一部のマスター・テープが現存してたみたいデスね~!!音質に関しても、あのブートは論外として、レコード直落しの音源も聴いた事あるけど、それに比しても、(マスター音源使用箇所に関して言えば)格段に音像が鮮明になっておりマス!!
しかし、何度聴いても、このオリジナルLPに収録されてる楽曲は、基本的にはハード・ロック然とした演奏であるにも関わらず、既にレック氏独特の歌詞と発声方法が確立されてて、まさしく「きかいのうた」(←収録曲)と言うタイトルが言い得て妙と言うか、叙情性を徹底的に排したフリクション特有のソリッドなサウンドの片鱗が随所に垣間見えておりマスな~。
そして、ディスク2。これが予想以上に音質良好な、レック、ヒゲ、ヒゴ、各氏3名にアンドウ氏を加えた、4人編成時におけるライヴ音源集で、官能的なアンサンブルを聴かせるミディアム・テンポの楽曲、リラックスした雰囲気の洋楽カバー、その他、プレ・フリクション期の貴重な演奏を、全14曲、たっぷり収録しておりマス。
更に更に!!・・・ああ、やっぱ、これは買った人だけの楽しみにとって置いた方が良さそうだから、詳しくは述べないけど、豪華ブックレットに掲載されてる写真や資料がスゴイわ~!!当時既に、こんな写真撮ってたとは、まさに衝撃Xでガス~!!
今でこそ、ロック・バンドやパンク・バンドってのは、“自称”を含め、掃いて捨てる程居るし、自主制作CDなんて、数え切れない程、リリースされてるけど、当時の状況を考えたら、3/3ってのは、サウンド作りを含め、その在り方自体が、かなり先鋭的だったと言うか、時代や状況に対する認識、そして自分達がやっている事に対する意識や自覚の度合いが非常に高かったって事の証でしょうかね~。
何にせよ、本作に詰め込まれた、過去の記録の数々は、偶然の産物などではなく、明確な意志に基づいた挑戦と試行錯誤との類い稀なる成果であると言って、差し支えないものでありマス。
貴方が、“今”を生きたいのであれば、現在のフリクション、あるいはチコ・ヒゲ氏、ヒゴ・ヒロシ氏らの新譜を聴くなりライヴを観に行けば良し。・・・だけど、もしも、“あの時代”に思いを馳せたいと考えるのであれば、このCD、間違いなく“買い”でしょう!!
否!!今聴いても、充分、カッコ良いけどね!!