
遂にCD化!!大好きなバンドでした!!もちろん今も!!
(現在多忙にて、詳細は後日・・・。)
■続きは以下のカテゴリーにて!!
「広島パンク~ハードコア」
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・・・やっと続編。
その日は、毎週楽しみにしている「赤い絨毯」(←英訳すべし)を蹴ってまで某国営テレビ制作のドキュメンタリー番組を観た訳でありマスが、何故かと言えば、昨今の食品偽装告発のハシリとなった事件を取材したその内容が、私の興味を非常にそそったからであった。
・・・後で知ったのだが、この事件の顛末は映画にもなってるそうなので、実は結構有名な話なんだね。
それでは、その内容を簡単に説明すると、ある冷蔵倉庫会社(冷凍庫をたくさん持ってて各種業者の商品を預かって冷凍保管する仕事)の社長が、顧客である某●印食品の食肉産地偽装による国からの補助金詐欺の事実を知ってしまい、「これはいけない事だからやめた方が良いデスよ・・・」と内密に説得しようとしたのだが、あちらは超大企業、一方こちらは町の中小企業ゆえ、「黙っておけ」と一方的な圧力をかけられ口止めされそうになり、その横暴さに対する義憤から、匿名ではなく自らの素性を明かした上でマスコミへ事実を告発。また、その正当な行為の結果、これを契機として食品偽造が次々と明るみに出る現在の状況が生まれた訳である・・・。
ところが、当の冷蔵倉庫会社は、顧客(←犯罪者ではあるのだが・・・)を裏切ったと言う事で、残った他の顧客である企業からも次々と倉庫契約の解約を受け、ついには倒産してしまったのであった。
その社長は、犯罪を見過ごさず、明らかに正しい事をしたはずなのに、何故・・・。
とは言えもちろん、中小企業が大企業に見下されたゆえの私憤と呼べるささいな感情も、そこにはあったろう。もしかしたら双方が傷づかずに済む別なやり方もあったかも知れない。だが、私はこの社長の気持ちが良く解る。あの大企業・・・と言うか、大きなバック・ボーンに守られた団体特有の驕った体質とでも言うのだろうか、片やこちらは一人二人の客の信用を失っただけで店が傾くかも知れないと言うのに・・・。余談ではあるが、実際私も、これまで何度、U便局に抗議の怒鳴り込みに行った事か・・・。
ちなみに、倒産した同会社はその後、遂には電気を止められる程に追い詰められたが、座り込みでカンパを募り、数年後に何とか経営を再開した様だ。
それにしても、某●印食品は身から出た錆だから良いとして、正義を貫いた側である告発者の受けた痛手と言うか、負ったリスクの何と大きい事よ・・・。
この番組を観て、私は思った。
昨今、世間に蔓延る正義とやら・・・。それはまるで、悪い奴・・・と言うより弱い奴、すなわち“正義の名の下に必ず打ち負かせる相手”を見つけた時にだけ、しかも自分は名前も素性も明かさず何のリスクも負わずして、ただただその相手を自分の足元にひれ伏させるためだけに行使されているのではないか?
しかも、集団で・・・。
何故なら彼らは、どんなに自分が不利な状況であろうとも、自分がいかに不利益を被る可能性があろうとも、“自分独りでも常に正義を貫く”・・・と言う訳では決してないからである。
ただただ、相手を打ち負かすための正義、相手をひれ伏させるための正義、相手を叩き潰すための正義・・・。
しかも、自分は絶対に傷つかない安全な状態に置いておける場合にのみ、さも自分が真っ当な人間であるかの様な顔をして振りかざされる・・・。
正義・・・。
自分より強い相手に対してや、自分が損をしそうな場合には、決して遂行されず、かつまた尊守される事もない・・・。
正義・・・。
それはまるで・・・
正義の名を借り・・・
正義の力を借り・・・
権力を傘に着た・・・
卑怯にして臆病な・・・
大多数に紛れ、顔を隠した(匿名の)ヒステリックな集団暴行者達・・・。
これを正義の悪用、あるいは正義・・・否、絶対的な権力への依存と呼ばずして何と言うのか!!
(つづく)
夏休み21日目。
既に夏休みも半分過ぎたと言うのに、ボクは相変わらず自堕落な日々に身を溺れさせていた。
・・・とは言っても、楽しい事と言えば、テレビのバラエティ番組を見て馬鹿笑いする時くらいのもので、こころの奥底に広がる虚無感は、失せるどころかひろがっていくばかりだった・・・。
ああ、このまま、何もしないでいたい・・・。
だって・・・。
何も無い。
ボクの人生・・・。
こころを打ち震わせるものが・・・
こころを燃え上がらせるものが・・・
こころを潤し満たすものが・・・
何も無い。
まるで死人・・・
良くて生ける屍・・・
まるで囚人・・・
無期懲役の。
ウフフフフ・・・
何も無い。
夢も・・・
希望も・・・
未来も・・・
一筋の光さえも・・・。
いつしかボクは、テレビさえ見るのをやめ、エアコン以外の電気や電灯をすべて消し、カーテンを閉め切った部屋の中で、独りベッドに横たわるだけの日々を過ごす様になっていた。
もう・・・学校なんて行きたくない・・・
もう・・・誰とも会いたくない・・・
もう・・・どうなっても構わない・・・
ボクは・・・
ボクは・・・
中学生になる前に・・・
死ぬだろう・・・。
(つづく)
★「センチメンタル出刃包丁の記録と妄想/2003~2005」(DVD-R)¥1000

本作は、同バンドの2003年~2005年までの2年間の活動の歴史を追ったライヴ・ドキュメント映像作品。
ちなみに、映像編集は監禁DXこと友成直也氏、会場狭しと暴れまわる歴代ヴォーカリスト達に肉迫する生々しい映像を撮影したのは発売元であるMUSHA ELECTROの武者輝氏、歴代メンバーが描かれたジャケットのイラストはクスコヘッド氏によるものである。
また、パッケージ内には中学生棺桶の奇娘葉蔵氏による闘争声明とも呼べる内容の解説書も添付されており、作中には同氏が初期のベース不在時にヘルプで参加した際のライヴ映像の一部も収録されている。
ともあれ、一時は“セン出刃大学”、あるいは“パンク界のモー娘。”とも称され、現・断絶間のヤミに氏を初め、類まれなる人材が多数出入りし、真性鬱のAF妖介氏が加入するに至っては、不穏な電波に呼び寄せられた社会不適応者達を更生(リサイクル)させるための収容施設的ユニットかとさえ思われた同バンドであるが、そのライヴ・パフォーマンスはと言えば、お世辞にも「誰が見ても素晴らしい」とはとても言い難く、むしろ「こりゃひどい」と言わざるを得ない演奏ぶりも多々あったと言う事は、彼らの危険なライヴ・パフォーマンスの最大の被害者である私が一番良く知っている。それどころか、しまいには彼ら自身が「もっとひどくやれ」と言う楽曲を作って演奏する事になるのだから、そのエスカレートぶりは推して知るべしであろう。そしてもちろん、その日・・・すなわち、忘れもしない新宿WALLにおける、AF妖介氏加入後初の凄惨極まりない流血ライヴ映像も、本作にはしっかりと記録されているのであった。
なお、ここに記す事は出来ないが、前述した奇娘葉蔵氏の他にも、意外な大物ゲストが約2名(うち1人は小物かも?だが)、チラッと出演している事も、予期せぬサプライズの一つであろうか。
■本作は当店で販売中!!通販も可能!!
<最新情報>
ところで、本作収録時期以降の彼らであるが、クスコヘッド氏とAF妖介氏脱退後、監禁DX氏がヴォーカルとして復帰、新たなベーシストも加入し、一時は元・組織暴力幼稚園のドラマー(後にギターに転向~脱退)でもあった幼妻閉じ込め装置氏がヘルプで参加するなどして断続的に活動を続行。その後、ギターが二名となり、“翌日”と言うノイズ系のユニットをやっているモギと言う青年がツイン・ヴォーカルとして参加して、いよいよ本格的に活動を再開した。なお、当初はツイン・ヴォーカルとして参加したもののライヴではあまり本領を発揮しきれてなかった様子のモギ青年であったが、ヘルプのドラマーに代わってドラムに転向。先日、その編成でのライヴを観たのだが、このドラムが実に素晴らしかった。前任のクスコヘッド氏のドラムもかなりブッ飛んだものであったが、ロックン・ロールやパンク・ロックに代表される、そもそもがフラストレーションの発散や怒りの感情をダイレクトに伝達するために生まれた音楽形態において、彼の様に最低限のテクニックを伴った上での感情移入過剰過多な演奏を、私は今まで数える程しか観た事が無い。バンドの演奏自体もかなり安定して来たし、あのドラムを聴く(・・・と言うより観る)だけでも、彼らのライヴに足を運ぶ価値はあるだろう。
「現在の彼らは、もはや“暴れるだけのバンド”などと後ろ指を指され見下されるべき卑小な存在ではない!!」
・・・と、そんな矢先、リーダーであるギタリストの紺野SX氏が、同バンドから一時離脱するとの事!!(ドユコト!?)
イヤハヤしかし、それもまた、何とも彼ららしい展開と言えようか・・・。(^^;)
夏休み14日目。
あれから1週間。もちろん、何の進展もない。
無駄無駄無駄さ・・・。
どうせ何やったって無駄な事。
・・・と言うか、そもそも努力する気もなけりゃあ、それ以前にやりたい事すら見つからないんだ。
もう、考える事すらメンドクサイよ。
こんなボクに何をどうしろって・・・。
そのくせ、たまに思い浮かべる事と来たら、いつか誰かがボクを救いに来てくれるんぢゃないかだとか、ある日を境にボクが人気者になってるだとかって言う、現実には在り得っこない妄想ばかり。
成功や幸福ってのは、訪れるべき人の元に、訪れるべくしてやって来るものなのさ。
あ~あ、だからボクは、もうすっかりあきらめたよ。
無能な人間が苦悩して何になる!!
ボクの人生、これにて終了~!!
復讐だとか仕返しだとか言った不毛な行為は、元々ボクには不向きだったのさ。
ボクはボクらしく、奈落の底を這いずる蛆虫の様に生きていければそれで良いんだ。
しょせんボクには無理だったって事。
人は自分らしく生きるのが一番。
一度味わった堕落の味は忘れられっこないのさ。
「ザ・ヒキコモリ」第2シーズンの始まり~ってか!?
すべては、ボクをこんな駄目人間に育てたパパが悪いんだ。
だから、ボクは一生、アイツの脛を齧り続けるパラサイトになってやるのさ!!
アハハハハ!!ざまあみろ!!
それでこそアイツに相応しい、そしてまたボクに相応しい未来・・・否、末路さ!!
身分不相応な夢を見るのはもうやめだ!!
夢なんて、裕福な奴か暇な奴が抱く、一種の“はしか”に過ぎないんだ!!
あ~もう、みんなやめやめ!!
もっとポジティヴ志向で行かなくちゃ!!
だって、夏休みはあと30日を切ってるんだよ!!
現実逃避?・・・とんでもない!!これは現実を受け入れたがゆえの最良の選択さ!!
さあ、今日は何して遊ぶかな~!!
(つづく)
まず最初に、受け手側にとっての“怠惰”とは?
世の中の現状を見渡してみれば、一目瞭然。
それが消費者の需要(潜在的なもの含め)に合致したものであると言う事も大きな要因ではあるが、派手な広告戦略を展開し、メディア等に露出の多いものほど良く売れるのが現実である。
“安心感”と言う要素もあるにはあるが、行列が出来る店うんぬんの理屈も同様。
殆どの人は大抵、安易に目に入るものや簡単に手に入るもので満足を得る事が出来るがゆえ、「何処かにもっと面白いものはないか?」、あるいは「自分にとってもっと適したものがないか?」と、更にその道を追求したり、裏通りの路地に足を踏み入れたりなんかしないのだ。
もっとも、それらは元々、私達消費者を研究し尽くした上で開発された商品なり作品なのだから、それもむべなるかな・・・ではある。
ただし、消費者に受け入れられ、なおかつ飽きさせないでおくためには、消費者のレベルやニーズの“ちょっと上のランク”である事を演出し続ける事も忘れてはならない。
つまりは、それら供給する側(実際には搾取する側)の至れり尽くせりな“過剰なもてなし”こそが、消費者の怠惰さを生む元凶でもあるのだが、逆に言えば、それらは消費者の怠惰さに付け込むがゆえに帰結した結末であるとも言えよう。
すなわち、片や消費者から金を巻き上げようとする者と、(金こそ支払うものの)“楽して快楽を得ようとする者”との共依存的共犯関係が、そこでは見事に成り立っているのだ。
まあ、金まで払った上にわざわざ苦労しようなんて消費者がどこに居るのか?ってな話でもあるが、中には自らの能力や努力によって快楽を探し求め、喜びを得る事に快感を覚える者も少なからず居るのである。
またそれらは、人類が狩猟から農耕(収穫の日を待つ)へ、そして実力が問われる社会から資産の量こそがものを言う(力を発揮する)社会へと、自らの利益を守る事のみを目的とした既得権益者達によって、この世の中が作り変えられてしまったと言う事実とも無関係ではない。
しかるに、そんな資産至上主義社会や貨幣制度のおかけで、能力のない者でも快楽を得る・・・否、与えてもらえるのだから、それはそれで幸福な世の中だと言えるのかも知れないが・・・。
・・・とは言え、その実態と言うか、正体はと言えば、毎日毎日誰か(支配者)に頭を下げて得た金で、今度は自分が誰かに金を支払って頭を下げさせて、プチ支配者気分を味わおうって行為に過ぎない訳で・・・。
そりゃ美味だわな~。
要するに、“怠惰な消費者”=“搾取され続ける裸の王様”・・・って所か。
(つづく)
★次回は、③「怠惰な共犯関係(発信者編)」を予定しておりマス。
夏休み七日目。
ボクには解らない・・・。
どうすれば良いのか、何をすれば良いのかが・・・。
そもそもが、シズコちゃんやクラス・メートへの逆恨みや、ママに逃げられて飲んだくれてる甲斐性のないパパへの憎しみから生まれた、ボクの怒り・・・。
結局、義憤には程遠い、そう言った自己本位な怒りは長続きなんてしないのさ・・・。
だから・・・だからこそ、ボクは本当の意味での“力”が欲しいんだ!!
誰かから受けた仕打ちへの動物的な反応ぢゃなくて、自分の内から湧き出てくる自立心に基づく、本当の“力”・・・が。
だけど・・・。
ボクには解らない・・・。
自分は何をすべきなのか、自分には何が向いているのか、自分が何をしたいのか・・・。
解らない・・・。
・・・と言うか、それらを突き詰めて考える“力”さえ・・・無い。
夏休みに入って既に1週間が経過した今、ボクは生まれて初めて、自分が今まで何もしてこなかった、何も気づいてこなかった、何も築いてこなかった事に気が付いた・・・。
フフ・・・。
フフフ・・・。
フフフフフ・・・。
アハハハハ・・・。
アハ・・・。
ア・・・。
う・・・。
うう・・・。
うう・・・うううううう・・・・。
ボクにはしょせん、自分で自分を変える事なんて出来ないのさ・・・。
かと言って、このままダラダラと夏休みを過ごしてしまっては、また地獄の新学期が始まるだけの事・・・。
ああ・・・もう、このまま夏休みが終わらなければ良いのに・・・。
力が欲しい・・・。
力を得るための、力・・・が。
だ・れ・か・・・。
(つづく)
しかし、今の時代、店なんかやっても得する事なんて何も無いヨ・・・。
当店も何とかA業再開したけど、今回リニューアルした「自主制作CD販売コーナー」を存続するためだけにやってる様なもんだからね~。
それはそうと、某ネット・オークションのフォーマット変更は、ホント頭来るって言うか、やめて欲しいよね!!このくそ忙しいのに、通常1時間程度の出品作業(データ作成時間を除く)が、軽く2時間以上かかっちゃうだもんな~!!もう、めんどくせ~事ばっか増やしやがって!!
・・・と、それは置いといて。
まあ、中古レコード屋なんて、50年後には絶滅してる商売なんだから、しゃあねえか!!
夏休み六日目。
あ・い・つ・の・せ・い・だ・・・。
ボクがこんな駄目人間に育ったのは!!
もっと小さい頃に、ボクをちゃんと躾けてくれてれば、ボクがこんなだらしない人間になってしまう事はなかったはずなんだ!!
ボクは、あいつ・・・そう、パパに対する恨みの念を強くしていた。
それに、理由は解らないけど、誰かを恨めば、自分に対する劣等感や罪の意識が薄れる気がする・・・。
だから、憎しみでこころを満たすんだ!!
そうでもしなければ、そうでもして惨めな現実から目を背けなければ、ボクはもう生きていけないよ・・・。
だけど・・・。
ボクだって、そこまで馬鹿ぢゃない。テレビのニュースで見て知ってるさ。
連日報道される、父殺し、妹殺し、通り魔的犯行による無差別殺人・・・。
そんな事してしまったら、ボク自身の人生が終わりになってしまうって事くらい・・・。
誰が、あんなやつのために!!
だから、あくまでもパパを仮想敵国と見なして、パパに対する恨みと憎しみと怒りを、ボクが生きていくための糧にするべきなんだ。
軽蔑すべきあいつからの呪縛を断ち切り、ボクが自分自身を立ち直らせる事こそが、あいつ・・・そしてあいつらに対する最大の復讐さ!!
・・・だけど。
何をどうすりゃ良いのか、ボクにはさっぱり解らない・・・。
ボクは何をすべきなのか・・・。
ボクは何をやりたいのか・・・。
ボクは何を目指せば良いのか・・・。
ボクは一体・・・。
(つづく)
昨日より、2ヵ月半ぶりにA業再開イタシマシタ!!
なお、<A業日/時間>は以前の通り、<火・水・木曜日定休(+不定休アリ)/15時~20時>となっておりマス。
また、この機会に、以下「自主制作CD販売コーナー」をリニューアルしてスッキリさせマシタ。まだ商品カード等、付けておりマセンが・・・。

それでは今後も、何卒ヨロシクお願いイタシマス~!!(^^)/
永らくお待たせイタシマシタが、今月中旬に再オープン予定デス。
なお、自主制作新品CDコーナーを除き、売り場に新入荷商品が特に増えている訳ではゴザイマセンので、ご注意下サイませ。・・・否。むしろ減っておりマス。(^^;)
でわでわ。m(_)m
夏休み五日目。
今日もボクは昼近くになって起き出し、テレビで「笑っていい?もっと!」を見たり漫画を読んだり昼寝をしたりと、不毛にして怠惰極まりない日々を貪っていた。
だけど、日も暮れてくると、焦りの気持ちが芽生えて来る事も事実・・・。
世の中・・・そしてそこで暮らす人々は、こんな怠け者のボクとは全く無関係に、何かしら目的のある有意義な時間を過ごしているはず・・・。
何だかボクだけ置き去りにされている様な、この感覚は一体・・・!?
どうした!!のひ太!!こんな事で良いのか!?お前は、あの冷ややかなクラス・メート達への復讐を誓ったはずぢゃなかったのか!?
それを、毎日毎日ぐだぐだぐだぐだ、無意味で無意義、無為で無価値な生活に時間を費やして・・・。
だけど・・・かと言って、ボクは何をすれば良いのか・・・ましてや、自分が何をやりたいのかすら解らないなんて!!
うぅ・・・。
うぅ・・うぅぅぅぅぅぅぅ・・・・。
一体、どうすりゃいいんだ!!
どうしてボクはこんなに駄目なんだ!!
どうしてボクはこんなに馬鹿なんだ!!
どうしてボクはこんなに愚かなんだ!!
どうして・・・。
どうし・・・
どう・・・
ど・・・
・・・
だ・・・
だ・・・誰だ!!
ボクをこんな駄目人間に育てたのは!!
誰だ!!
誰なんだ!!
お前か!!
あいつか!!
・・・あ・い・つ・・・・か!?
(つづく)
猿○石のARIY○SHIが他の芸人に付けるあだ名は、異常に的を得ててサイコ~だね!!
こんなに大爆笑したのはナイツ以来ッスよ。
(コナイダのナイツはリンク先が何故か全部削除されてたので、Y○u Tubeで「笑 点 風 5/5」検索してみてネ!!)
夏休み四日目。
さあて!!今日は何して遊ぼっかな~!!
・・・ぢゃないよ!!ボクには遊んでる暇なんかないんだった!!
・・・でもな~。自慢ぢゃないけど、やる気をつかさどる精神力も無けりゃあ、根気・・・すなわち、それを持続させる忍耐力も無いと来てるし、それより何より生気の元となる生命力もありゃしないってな具合に三拍子ならぬ三重苦が揃ってるこのボクだもんな~・・・。
勉強・・・ちょっとやそっとの一夜漬けで算数が少々得意になった所で、そんなの誰も見向きもしないし・・・。
運動・・・たかが夏休みの30日やそこらで、ボクみたいな虚弱体質児が一生懸命努力した所で、せいぜいクラスで中の下・・・否、下の中くらいに浮上するのが関の山だし・・・。
・・・て言うか、そもそも、これまで何かを一生懸命に頑張った事とか、努力や苦労して何かを得た事なんてないもんな~。自信無いよ・・・。
それに、やっても無駄かも知れないしさ~・・・。
だとしたら、頑張った分、損しちゃうよね。
それだったら、この限られた貴重な時間を有効に、何かもっと有意義な・・・そう、テレビ見たり漫画読んだり昼寝したり・・・そんな事に使いたいよ。
あ~あ、だけど、夏休みは永遠ぢゃないし・・・。
新学期が来れば、またあの学校、そしてシズコちゃん初め冷たいクラス・メート達の居る教室・・・あの羞恥の監獄に戻らなきゃならないんだものな~・・・。
やだな~・・・。
行きたくないな~・・・。
ん!!待てよ!?だけど良く考えたら、現時点でそんな事に怯えるなんて、オバケが出る前にビックリしてる様なもんだよな~・・・。
夏休みは、まだ始まったばかりなんだ。もしかしたら、そのうち良い考えも浮かぶかも知れないし・・・。
駄目だったら駄目だったで、その時はその時で、もう良いよ・・・。
なるようになるさ!!
え~い!!もうやけくそだ!!今日はテレビ見て漫画読んで昼寝して一日過ごすぞ~!!
うひょ~い!!
夏休み万歳!!
(つづく)
★「のひ太!!がんばれ!!」・・・。ウフフフフ・・・?
“発する事”と“伝える事”。
どちらの行為も、表面的に見れば大して変わりはない。
しかし、“発する事”は誰でも、そして独りでも出来るが、“伝える事”は、自分以外の相手が居なければ絶対に成り立たない。
また、より多くの情報なりメッセージなりを、より正確に伝えようとするのであれば、まずは自らがそれを正確に把握し、外部に向けて改めて再現する能力が必要となってくる。
・・・とは言え、もちろん、自分にとっても意味不明な感情を伝えたい場合もあろう。
しかしながら、それにせよ、自分の目や耳に感ぢた形状なり、こころの内に広がるその情景なりを、言葉や声、身体の動き等で表現・・・すなわち外に向けて再構築する際、その原型が薄れたり崩れたりせぬ様にするには、やはりそれなりの技術が必要不可欠なのだ。
そして、ただ“発する”だけではなく、それを自分以外の誰かに“伝えようとする”のであれば、自己の表現能力なり技術を磨き高める事ももちろんであるが、その対象となる相手を“知る”事こそが、実は最も早道であり、最重要課題なのである。
何故なら、考えても見よ・・・。
アメリカ人に日本語で話しかけても通ぢないし、その人が過去に味わった事のない程の悲しい感情を伝えるのは非常に難しい事なのだ。
しかるに、相手が何処の国の人種であるかが解れば、その時点で可能な限り対処も出来ようし、感情を伝える行為にせよ、普通の人が一般に経験しているであろう最大公約数(←失恋とか・・・)の出来事を扱えば、ある程度の近似値を求める事も可能となる。
また、あちら側からの歩み寄りが全く無い訳でもない。言葉が通ぢなくても表情や雰囲気で内容を察してくれる場合もあれば、自分の少ない体験の中からでも出来るだけ近い出来事、及びそこで芽生えた感情を照らし合わせようと奮闘してもくれるだろう。
・・・それがいわゆる、想像力ってやつである。
そしてそれは発信者側の技量の足りなさを補う意味合いも含んではいるが、更に言えば受信者側のマナーでもあり、発信者のメッセージを、より深く、より正確に知ろうとするのであれば当然の行為であるとも言えるのだ。
だが、その受信帯域と言うものは、その人間が過去にして来た体験の幅、感情の種類と重さによってまちまちであるがゆえ、あまりに突飛な出来事や現実離れした感情には、想像力が及ばない場合も多々ある。
だからこそ、ありふれた内容の物語や多くの人が共感し得る感情の種類や度合いの表現、もっと言えば、そこから“少しだけ”はみ出したものや、ちょっとばかし想像力を刺激するようなものこそが最も受け入れられ易く、あまりに特殊な内容であったり少数の者にしか理解し得ない種類の表現は、一部の人間にしか受け入れられなくても当然なのだ。
何故なら、それぞれに個人差はあろうが、人は誰しも自分を基準にして、その前後、上下、左右、ある一定の範囲内にしか想像力は働かないものだし、逆に言えば、余程の体験や感情を味わってきた者にとってみれば、ちょっとやそっとの事では、そのこころを動かされたりしないのである。
ゆえに、結論めいた事を言わせてもらうならば、他人に何かを伝えるためには、その相手がどんな人間であるかを知る事が必要であり、双方の歩み寄りと言うものもあるにはあるが、その歩幅(想像力の範囲)にも限界があると言う事・・・。
よって、“発する事”だけではなく、“伝える事”を最大の目的とするのであれば、“伝わる相手”を探した方が手っ取り早いとも言えよう。
何にせよ、自分の事を知って欲しいと思うのであれば、まずは相手の事を知ろうとすべきであり、自分の事を好きになって欲しいと考えるのであれば、まずは相手の事を好きになるべきなのである。
・・・と言うか、知りたくもなければ好きでもない相手に、自分の事を伝えようとする事自体がそもそもの間違いなのだ。
私個人の趣味で言えば、そう言った“無理を承知で立ち向かう態度”ってのも、嫌いではないけどね・・・。
(つづく)
夏休み三日目。
昼近くになって、ボクは目を覚ました。
あ~あ・・・。良く寝た~!!
さ・て・と・・・。あっ!!いけね!!「笑っていい?もっと!」を見なくちゃ!!
ボクは居間に下り、しばし、テレビのバラエティ番組を満喫した。
ええと、そろそろ努力でも開始するか~・・・みたいな?
えっ!?でも待てよ?一体何から手をつけよう?・・・て言うか、何をすれば良いのかしら。
そもそも何か目標を掲げたり、目的に向かって努力した事なんて、生まれてこの方いっぺんも無いからな~。テヘへ・・・「どうすりゃ良いのよ、この私~夢は夜ひらく~」・・・なんちゃって!!
・・・と、年齢不相応なギャグでふざけてる暇なんかないんだった!!いくら夏休みったって、永遠ぢゃないんだし、真面目に考えなくっちゃ!!
ボクは何をやるべきなのか、ボクには何が向いているのか、ボクは何をなすべき人間なのか・・・。
う~ん・・・。
う~む・・・。
うむむ・・・。
むむむ・・・。
あ~!!もう考えるのメンドクサ~イ!!
だってさ~、そもそも何か特別にやりたい事や好きな事があった訳ぢゃなし、それを今急に考えろって方が無理な相談ってもんなんだよ!!
とりあえずテレビのワイドショー番組でも見るか~!!
・・・そして夕方。
さてと、そろそろお腹も空いたでゴザル~!!
・・・って、またお決まりのカップ麺なんだけどね~。
そうだ!!新しいカップ麺を開発する人でも目指すか!!
・・・下らね~・・・。
まあいいや!!夏休みはまだまだ何日もあるんだ。のんびり行きまっしょい!!
明日は明日の風が吹く・・・とも言うしね。
未来はボクの手の中さ!!
さあて!!今日の所はとりあえず、ちょっと遅い昼寝でもしよ~っと!!
(つづく)
★JAILBIRD-X「demo 3 tracks」(CD-R)¥420

①SLAUGHTER THE X ②BLACK EYED X ③LIZARD GIRL X
JAILBIRD-Xとは、広島で活動中のパラノイアックかつノイジーなサウンドのパンク・バンドである。
本作は、冒頭とラストに挿入されたSEや効果音を初めとしたサウンド全体の質感はもちろん、ジャケットにも壁紙風なレリーフ調の材質の紙を使用するなど、耳障りのみならず手触りにも徹底的に拘り抜いた非常に凝った作りの作品となっている。
1~2曲目。全編に鳴り響くヒステリックかつノイジー極まりないギターの音色、口を塞がれ手足を拘束されながらシャウトしているかの如きマゾヒスティックなヴォーカル、パンクと言うよりは非常にアバンギャルドなベースのフレーズとドラムのリズム、そのすべてが一見バラバラの様でありながらも、奇妙な一体感を持った音の塊となって迫って来る。それにしても、いずれもまるで耳の中を針金で掻き回されているかの様な、何とパラノイアックかつサディスティックなサウンドであろう事か。
3曲目は、前作の配布デモCD-Rにも収録されていた楽曲の再録。本作中、最もキャッチーな作風で非常にノリも良くカッコ良い曲である。しかも、やはり激ノイジーなサウンドではあるものの、あの1~2曲目の後にこの曲が始まると、しばらくポップさに飢えていたとでも言うのだろうか、何故か異常に心地良く感ぢられるのだから不思議なものである。
最後に。本作は、全収録時間こそ10分にも満たないものの、偏執狂的な拘りが凝縮して詰め込まれた、過剰にして強烈な印象を残す濃厚な作品であった。
■上記作品は当店にて取り扱い中!!通販も可能!!
夏休み二日目。
さあて、いよいよ、ボクの人生を劇的に変貌させるビフォー・アフターとなるべく、栄光の日々に向けての改革の口火を切るとするか!!
・・・と、その前に。腹が減っては戦は出来ぬ・・・とも言うし、なんか食べよっと!!
とは言ったものの、ママが出て行ってからというもの、パパはテーブルに小銭を置いて行くだけで、他にはカップ麺の買い置きがあるだけだからな~・・・。トホホ・・・ボクの輝ける人生の門出を祝う豪華な食事なんて、とても出来そうにないよ・・・。
あっ!!それに、そうだ!!今日は日曜日だから、パパも家に居るんだった。
パパ・・・と言うか、アイツと来たら、一応会社には通って何とか生活費は稼いでくれてはいるものの、家に居るときはいつも飲んだくれてばかりだからな~。だからこっそりキッチンに忍び込まなきゃ・・・。
ボクは静かに階段を下りると、居間の扉を横目にキッチンへと向かおうとした・・・。
すると、今日は居間の扉が開けっ放しになっており、中からアイツの声が・・・。
「おう!!のひ太か!!夏休みだからってこんな時間まで寝てちゃ駄目だぞ~!!ちゃんと勉強しなきゃあ、ママにも逃げられる私の様な駄目人間になってしまうからな~!!ウィ~っぷ!!」
(のひ太のこころの声)・・・ったく、うっせ~な!!解ってるよ!!誰があんたみたいに落ちぶれて飲んだくれてばかりいる様なだらしない人間になるもんか!!ボクはあんたとは違うんだ!!ボクはこの夏休みを利用して、新しい人間に生まれ変わるんだ!!あんたはただ、ボクが高校卒業するまで毎日会社で働きアリの様にこき使われて、ボクにお金を運ぶ事だけが役目の、軽蔑すべき同居人に過ぎないんだ!!
ボクは、何故だか溢れてくる涙をぬぐいながら二階の自室に戻ると、お湯を入れたカップ麺をすすった。
やるぞ~!!絶対に!!この不遇な状況を覆して、自分の人生を自分の力で切り開くんだ!!
ボクはやる!!
ボクがやる!!
ボクはやれるんだ!!
ボクはやれば出来る子なんだ!!
あんな大人には絶対にならない!!
ボクは負けない!!
ボクは勝つ!!
絶対に!!
力を手に入れて、このマイナスだらけの虚しく不毛な人生から抜け出すんだ!!
(つづく)
★「がんばれ!!のひ太!!」・・・。ウフフフフ・・・。
自分さえ救えない人間が、ましてや他人を救う事など出来やしない。
何故なら、自尊心を満たしきってない人間は、他尊心など持ち得ようはずがないからである。
もしも自尊心を満たしてない人間が、自分にも他尊心があると主張したとするならば、そうする事によって自分が何らかの利益、あるいは満足を得る事が出来るからであろう。
そしてまた、自尊心とは、他人から与えられる種類のものではない。
・・・とは言えもちろん、他人から誉められる事が、その手助けになる事も事実。
しかしながら、いつまでもそんな他人からの評価や賞賛に頼っていたのでは、それが途絶えてしまえばそれまでだし、ましてやそれが途切れてしまう事に怯え続けなければならなくなる。
人それぞれ、生まれた時からその資質には違いがあり、能力にも差があり、それらを育む生育環境も千差万別である。
時には自分を、そして自分の親や運命を呪う事もあるだろう。
だがしかし、そもそも自尊心とは、むしろその差異を認める事にあるのであり、更に言えばその差異・・・すなわち人それぞれが持つ個別の特性こそが、自尊心の源であるのだ。
だって、考えてみなよ。もしも、持って生まれた資質や、その後に培った能力の高い者だけが自尊心を得られるとするならば、人間の人生は生まれた時にほぼ半分は終わってる様なものだろう。
よって、最も重要なのは、何を、どの様なモノサシ(価値観)で計るのか?・・・と言う事に尽きる。
原始時代の様に、狩猟をする技術や度胸、すなわち食料をたくさん調達出来る能力で計るのか?
あるいは自然災害、もしくは隣の村や外部の国の攻撃から自分や自分の家族の身の安全、ひいては自国の利益を守る能力で計るのか?
もちろん、それらはそれらで生き物の生態から見れば理に叶っているし、至極納得の行く話ではある。
そしてまた現代は、その弱肉強食の論理を、長年に亘って築き上げられてきた支配構造によって、資産力によって行使出来るよう、その形状や姿を表面的に変えているだけの事。
未だに起こる国家間の戦争もまた、実際には資産力に裏付けられた腕力によって、自国にのみ都合の良い“正義”とやらの押し付け合いをしているに過ぎない。
話が大幅にそれたが・・・。
問題なのは、弱肉強食を認めるのか否か?・・・と言う点にある。
(つづく)
あれは、私がコンビニの店長をしていた時の事だった・・・。
17歳か18歳だったろうか、高校を中退し、まるで家出をして来たかの様に上京してきた少年の話。
店ではもちろん普通に高校生も雇っていたし、見かけ的にも特別に変な所はなく、別段グレた様子もない彼を、私は雇った。
そして数日後、別のバイトに急に休まれてしまい(←当時、ホントに困らされた・・・)、急遽代わりのバイトを探さなければならない事態が起きたのだが、まだ上京したばっかりで何をやってるでもない彼からも「いつでも出れマス」と言われていた事もあり、私は彼に代役を頼む事を思い立った。
・・・とは言え、当時はまだポケベルの時代。しかも、奴の部屋には電話がない。しかしながら、しょせんコンビニのバイトなんで、店のごくごく近所に住んでいる事から、私は直接、彼の部屋に出向いた。
思えば、高校卒業後~一年間バイトした後に上京し、風呂無しアパートに住んでコンビニの深夜バイトをしていた私である。そんな私が彼に自分の若い頃を見る思いだったと言う事は想像に難くない。
・・・ところが、彼の住居を見て、私は驚いた。
先の理由からも、これは決して彼を馬鹿にして見下したいがために言う訳ではなく、その風呂無しトイレ共同のアパートは、今にも倒壊しそうな超オンボロ・アパートで、管理人の婆サンに教えてもらった彼の部屋は夏だと言うのに扇風機さえあるのかないのかと言う状態で、その時、私の脳裏に強く印象が残っているのは、ちっぽけなラジカセから、ザ・○ルー・ハーツの曲が大音量で流されていた事だったろうか・・・。
ちなみに同バンドに関しては、私の様に、スターリンにハマり、ハードコア・パンクをその登場からリアル・タイムに聴いていた世代にとっては、非常に微妙な位置づけにあり、その評価が真っ二つに分かれる所なのだが、その例に漏れず、私にとっても特に興味の対象であると言う訳ではなかった。
そんなこんなで、その後わずか2~3週間もしない頃だったろうか。バイト・・・と言うか仕事に対する彼の態度に対し、私は軽く注意を促した。
自分の若い頃の境遇に近い事ももちろんであるし、○ルー・ハーツに対してはそうでもないものの、パンクやロックが好きな私にとって、それは彼に対する“親心”以外の何物でもなかった。
確か、こんな事を言ったのだ・・・。
「君が好きな○ルー・ハーツだって、ロックって言う仕事をきちんとやっているんだ。いくらバイトだからって、そんな態度ぢゃあ、ましてや他の仕事なんてきちんと出来ないよ」・・・と。
私にとっては、世間からは良い印象を受けないであろう高校中退と言うハンデのある彼に対し、せっかくうちで働いてるんだから、ここにいる間に、せめてバイト程度の仕事はきちんと出来る様になってもらいたいと本気で願う一心からであった。
だが、彼は猛烈に私に反抗するや、バイトもさっさとやめてしまったのである。
その時の彼の印象は、まるで狂犬・・・あるいは人間に決してこころを許さない野生の狼の如し・・・であった。
・・・と同時に、たかがパンク好きのコンビニの店長風情が、まるで“若者の理解者気取り”で、「何とか彼を一人前にしてやろう」などと思い上がった考えを抱いた事を、私は大いに恥ぢた。
今思えば、彼が育った境遇も、私の様な中途半端な中流家庭のおぼっちゃまには想像もつかない程、文化的にはレベルの低い家庭だったのだろう。(・・・繰り返すが、これは決して彼を馬鹿にしたり見下したくて言ってる訳ではないので、誤解しないで欲しい。)
誰も生まれたくて、その親の元に生まれた訳ぢゃない。
まるで、狼に育てられた少年・・・。
もしも貴方が、それは親や家庭等、その人間が育った環境のせいではなく、あくまでも本人のせいであると言うのであれば、将来貴方に子供が出来た時、数年間私に預けてみて欲しい。仮にその子供が超ひねくれて育ってしまった時、貴方が私に「あんた(育ての親)のせいで私の子供はこんなにひねくれてしまったんだ!!」・・・と、必ずや言わせてみせよう。
おそらく、そんな劣悪な環境で育った彼にとって、○ルー・ハーツは神様の様な存在であり、自分の人生を明るく照らす唯一の光であり、未来を切り開く夢や希望の象徴でもあったのだろう。
何度も言うが、○ルー・ハーツがどうだこうだと言う事を私は言いたいのではない。
誰にも、そしてどんな環境に育った人間にも、それぞれに好きなものや憧れの対象、そして十人十色の価値観があるのだ・・・と言う事。
だから、自分にとって、それがどの様な位置を占めるものであろうとも、頭ごなしに馬鹿にしたり見下したりしてはいけないな・・・と。
そうする事は、むしろ自分の優越意識や驕り、想像力の範囲の狭さを露呈する愚かしい行為に過ぎないのだ。
彼の目に映ったあの時の私は、管理社会に組み込まれ、奇麗事の呪文を繰り返すだけの“優秀な奴隷”・・・すなわち、“自由の敵”だったのであろう・・・。
待ちに待った夏休み。
・・・と言うか、ボクにとっては、命からがらたどり着いた安息の日々・・・。
うんにゃ!!違う!!この夏休みこそ、こんなボクが生まれ変われる一世一代の勝負の時なんだ!!
ボクをこれまで苦しめてきた、悲惨で惨めで虚しい日々、暗くつらく悲しい過去とは、金輪際オサラバするのさ!!
そのためには・・・。
力・・・。
そう!!力だ!!
知力、気力、腕力、体力、精神力、忍耐力、・・・何でも良い!!
今にして考えてみれば、ボクがこれまで不幸で不遇で不毛な人生を歩まざるを得なかった理由は、ボクに何の能力も、何の魅力さえもなかったからなんだ。
ましてや、ボクは今まで、それを手にするために努力するどころか、その現実を直視する事すら怠ってきた・・・。
でもこれからは違うぞ~!!
くそ~!!あいつらめ~!!ボクを甘く見るなよ~!!
いつか絶対!!・・・否、今すぐに見返してやる!!
力こそすべて!!
力こそ正義!!
力があれば、力さえあれば、あいつらを見返す事が、そして見下す事さえ出来るんだ!!
力の前には、どんな失敗もどんな恥もどんな罪も無力と化すのさ!!
こんな嫌われ者で駄目人間のクズなボクでも、光を浴びる事が出来るんだ!!
好きも嫌いも、力の前では無力!!
力さえあれば、今までのすべてのマイナスを覆す事が出来る!!
運命や宿命なんて、力で強引に捻ぢ伏せてやるさ!!
負のオーラに満ちたボクの人生が、劇的な変貌を遂げるんだ!!
アハハハハ!!
目に見えるよ!!あいつらの驚く顔、そして恐れおののく態度・・・。
そしてクラスのみんながボクを尊敬し、クラス中の女の子がボクに憧れの眼差しを注ぐのさ!!
ボクは勝つ!!
絶対に!!
あいつらをみんな、ボクの足元にひれ伏させてやるんだ!!
(つづく)
私は、時々考える事がある・・・。
自分の人生は、プチ不遇で良かった。
・・・と。
何故なら、そのお陰で、世の中や社会の矛盾に気づく事も出来たし、何より、生きるのがつらくて苦しんでいる人達を頭ごなしに見下す事なく、その気持ちが少しでも解るようになったから・・・である。
・・・否。解った気になっているだけかも知れないが・・・。
これは負け惜しみかな?
栄光も名誉も要らない。
ましてや、獣としての勝利なんか・・・。
私は人間でありたい。
そして、自分の欲望や本能を、自分の手で完全にコントロールしたい。
私は、自分のこころにも潜む獣性ってやつが、下品に思えてたまらないのだ。
そう言う意味においては・・・。
「あなたとは違・・・わない」
・・・のではある。
・・・のだが。
・・・ね。
ハ○コ~氏が、カ~シマナ○ミ嬢に対して、こう言ったそうな。
「あなたは子供を産まなさそうだね。3人以上子供を産まない女性は国家にとって必要な女性じゃない」
・・・と。
それが良い事であるか悪い事であるかは全く別として・・・。
彼は国家と言うものの本質を良く解っているし、何しろ正直である。
むしろ、国家を存続繁栄させるべき職業に就いていながら、「女性は結婚しなくとも、子供を産まずとも良し」と発言する人間が居たとするならば、そいつは偽善者か亡国奴のどちらかであろう。
日本国民、ひいては人類にとって良いか悪いか、あるいは自分にとって都合が良いか悪いかは別として、彼が日本を愛する気持ちには裏表が無いと言う事に関しては疑う余地がない。
・・・であるにも関わらず、果たして、それを暴言などと呼んで弾圧して良いものだろうか?
女性の自立や自由を妨げるのが良い事であると私は思わないが、その考えとは相反する思想を抱き、それを公に発言する自由と言うものを奪う事が、本当に正しい行為なのであろうか?
実際に何かを強制されるのであればともかく、聞くに値しない発言など無視すれば良いだけではないか?
世代的にも立場的にも、その考え方が大幅に異なるものの、私はハ○コ~氏の事を嫌いではない。
国民の味方の振りをして、私達の生き血を吸う輩どもに比べれば・・・。
私自身、ナンセンス・ギャグは嫌いなどころか、むしろ大好きな訳でありマスが・・・。
ここ数年、世の中あまりに無意味なものばかりが持て囃され過ぎた・・・と思う。
しかるに、どれほどナンセンスな表現でも同様のパターンが繰り返されれば、「ナンセンスな事をするのだ」と言う特定の目的・・・すなわち“意味”が芽生えてくる訳で・・・。
・・・であれば、ナンセンスな表現も更なる高み(深み?)を求めなければ、ナンセンス度(?)を保てないと言う事も自明の理。
つまる所、かの赤塚氏の様に、ナンセンスな表現をするのであれば、それに人生を捧げるくらいの覚悟がなければ務まらないのではなかろうか。
・・・と言うか、そもそも、このナンセンス極まりない世の中においては、少々のナンセンスな行為など全然ナンセンスな表現でも何でもないのではないか・・・とも。
よって、こんなナンセンスな世の中における真のナンセンスな行為とは、命がけで真剣に本気に“意味あるもの”を求め続ける事にしかない・・・とも言えよう。
だってさ、真面目にやればやる程、この世の中からは後ろ指を指されて嘲笑の憂き目に遭うんだから・・・。
要するに、いつの世もナンセンスな表現を志す者とは、この馬鹿げた世の中と対峙し、時流や常識に刃向かい続ける宿命にあるのだ。
・・・テナトコか。
アハハ!!実に下らねえ!!
・・・そして、面白い。
やりがいがある・・・と言う意味において。
再オープンまで、もうしばらくお待ち下サイませ。m(_)m
店内が、まだ片付いておりマセン・・・。