Mr.エレクトの独り言 2009年03月18日

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

実録「レコード・コレクター地獄変」⑥「亡者の述懐(中編)」

(前編からのつづき)

さて、いよいよ本邦初公開!!これがジョニー氏のノート(表紙)だ!!
ノート表紙

ところで、彼は二度程、コレクター引退宣言をしている。ただし一度目は「やめさせられた」感が強かったため完全に未練を断ち切れずリバウンドで復活してしまったが、二度目は本当に生活に困窮していたがゆえの、ある種“自己破産”に近いものであった・・・。

そして、その一度目の引退後、件のノートに記されていた400点にも上るおびただしい数のWANTリストは、一瞬確かにゼロになった。

ところがその後、これだけはどうしても手に入れないと悔いが残る・・・と、まずは、わずか30点のレコードがリスト・アップされ・・・。

しかも更に、ジョニー氏は半年も経たぬうちにコレクター道に復帰してしまったため、その間に手放してしまったレコードをもう一度取り戻すと言う愚かな夢までも抱き、WANTリストは50、100と、次第に増えて行った・・・。

その挙句、引退する前には400点であったWANTリストの数が、復帰後には500点に膨れ上がる始末。・・・・逆に増えとるやん!!

だがその後、アパートの家賃を滞納し過ぎたためにセミ・ホームレスとなり、今度こそ本当にレコードの収集をやめざるを得ない状況となった訳なのであるが・・・。

驚くなかれ、それで彼の物欲が完全に失せてしまうと言う事は到底なかったのである。

ジョニー氏曰く・・・「女性歌謡曲はみんなが欲しがるせいで人気があってバカ高いから、もう絶対買っちゃ駄目ね。でも私の欲しい民謡とか童謡のレコードは人気がなくて安いから、これは買っても問題ないでしょ。」

・・・と、そんなとんでもない理屈から、彼はシャワーを浴びにネット喫茶に立ち寄る際、インター・ネット・オークションをチェックする事を覚え、欲しいレコードを見つけるや、私に代理入札を頼む様になったのであった。

よって私は、いくばくかの手数料を頂き、彼のためにレコードを仕入れてあげる事にしたのだが・・・。

えっ!?そのくらい無料でしてあげろって?冗談言わないでよ~!!だって年に一回や二回なら良いけど、ジョニー氏、放っとけば毎月でも頼みに来るんだもの。実際、代理落札もあれこれ手間がかかって面倒臭いし、こっちもそんな事してる暇や余裕無いって~の!!

しかも、引き受ける際には、ジョニー氏に対し必ず小言を言う様にしているし・・・。

私「ジョニーさん、またデスか~!?そんな寝る所もなくて毎日メシが喰えるかどうかも解らない状態だってのに、こんなレコード買ってて良いんデスか?そんな金あったらカップ麺とか何個でも買えるでしょうに~!!」

ジョニー「いや、良いんデスよ。女性歌謡のシングルは高いけど、私の集めてる民謡とか童謡は値段が安いからね~。」

私「安い・・・たって、自分の生活レベル考えてモノ言って下サイよ~。だってレコード・プレーヤーどころか住む部屋さえないんだから、レコード買ったって聴けないでしょうに・・・。」

ジョニー「いいのいいの。私、この表紙(=レコード・ジャケット)の絵柄が好きで集めてるだけだから。」

私「あっ、そうデスか・・・。(余計悪いっちゅうの!!)」

そんな調子なもんで、私も断りきれず依頼を受けるのだが、問題なのは金の支払いである・・・。

(後編につづく)

禁未来小説「ドラへもん」その96「孤独な暴君」の巻

ボクは、夕食のカレーに入れられた人参が大きかったと言う、ただそれだけの理由でドレミを呼び出した。そして、密かに作成した自作の高電圧発生装置に取り付けられた2本のスティックを、それぞれドレミの右腕に近づけた・・・。

のひ太「ウフフフ・・・。どうやらこの腕に問題がある様だな~。」

そして、左右のスティックがドレミの右腕に触れるか触れないか、その瞬間!!

バチバチッ!!

もの凄い衝撃音と閃光が発せられたかと思うや・・・。

ドレミ「フギャピ~!!」

・・・と、ドレミは大声を出して床にもんどりうった。

のひ太「アハ・・・アハハハハハ!!なんだいなんだい、どうしたそのザマは!!これはまだホンの小手調べだってのに!!どれどれ、お次は下腹部の辺りを・・・。」

ドレミ「モギャプピギョヘ~!!」

のひ太「アハハハ!!面白~い!!それぢゃあ、ここはどうかな?」

ドレミ「ブゴパピドベピ~パラレロボナピ~!!」

のひ太「アハハハハハハハハハハハハハハ!!何だよそれ!!・・・ハァハァ・・・もう!!おかしすぎてお腹がよぢれそうだよ!!」

ドレミ「ノピタタマ・・・オキモツハワカリマスガ コノママデハ ワタクシコワレテピマイマフ・・・。」(訳:「のひ太様・・・。お気持ちは解りマスが、このままでは私、壊れてしまいマス・・・。」

のひ太「何~!?お前にボクの気持ちが解るだと~!!」

ドレミ「省略」(訳:「まだ甘えたい盛りの小学生だと言うのにママさんが家を出て行ってしまって・・・。だから、のひ太様がいつもどんなにつらい思いをしているか、そしてその孤独感と寂しさが私には良く解りマスです。」

のひ太「嘘付け!!だいたいお前、ただの機械ぢゃないか!!お前なんかに、ロボットのお前なんかに人間であるボクの気持ちが解るはずないだろ!!それを生半可に、さも自分は理解者のつもりでございってな振りしやがって!!マジムカツクんだよ!!善人ぶってんぢゃねえ!!でたらめコイてんぢゃねえ!!適当な事言ってんぢゃねえ!!調子に乗んぢゃねえ!!ふざけるのもいい加減にしやがれ・・・だ!!」

そしてボクは、一方のスティックをドレミの口に無理矢理押し込み、もう一方のスティックをドレミの頭のてっぺんに近づけた!!

ドレミ「ドビバラホゲフガハゲヒラドゴ~ン!!」

のひ太「何だ~!?もう!!それぢゃ何言ってるかさっぱり解んないだろ!!」

ドレミ「うう・・・どうしてこんな・・・。のひ太ちゃんは、本当はこころの優しい子供だったはずなのに・・・。」

のひ太「キィ~!!またボクのおばあちゃんの真似か!!それが一番頭に来るって言ってんだよ!!よ~し!!そんなにボクの気持ちを解りたいなら、た~っぷり解らせてやろうぢゃないか!!」

ボクがこれまで受けてきた残酷な仕打ちの数々、ボクがこれまで胸の奥底にひた隠しにしてきた孤独の苦しみ、そして踏み躙られ苛まされ続けたボクのこころの悲しみや痛み・・・。

それを全部、これからお前にも一生味合わせ続けてやる!!

死ぬまで・・・そう、お前がぶっ壊れるまでずっとだ!!

(つづく)