A業再開イタシマス!!
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実は、ボクがドレミに対しこれほどまでに異常な虐待行為を繰り返す事には、ある理由があった・・・。
夏休み最終日の夜・・・そう、ドレミが我が家にやって来る前夜、夢の中にドラへもんらしき人物が現れた様に、ボクがドレミを苛め始めてからと言うもの、夜毎、ボクの夢の中には死んだはずのおばあちゃんが現れる様になったんだ。
そして・・・。
夢の中に出てくるおばあちゃんは、いつもボクにこう言うのさ。
「のひ太ちゃん。どうして私を苛めるの?のひ太ちゃんは本当はこころの優しい子供なのに・・・。あんまりおばあちゃんを困らせないでおくれ・・・。」
・・・と。
そしてそれは日に日に、それこそ本当におばあちゃんがボクの耳元で言葉を囁いているかの様に、現実味を帯びてきてるんだ。
ううう・・・そんな馬鹿な!!おばあちゃんは死んだんだ!!死んだ人間がいつまでもこの世をうろうろしてるはずないぢゃないか!!
・・・でも、あの声は確かに・・・。
ボクはおばあちゃんの事を思い出す度に、自分のわがままな所、甘ったれな所、ずるい所、だらしない所を見せつけられる様で、劣等感と自己嫌悪で頭の中がいっぱいになってしまうんだ!!
だから、おばあちゃんの性格をインプットしたドレミを見る度、まるで自分の駄目な部分を責められてる様な気がして、もうどうにも耐えられなくなってしまうのさ・・・。
解ってる!!・・・本当は、それを直さなけりゃいけないって事。
おばあちゃんが死ぬ直前、ボクはおばあちゃんと約束したんだ。
おばあちゃんが居なくても、ボクひとりで頑張れるよ・・・って。
だけど、駄目なんだ!!ボクには・・・。ボクにはもう夢も希望も、自分が生きてる意味すら見出せないんだもの・・・。
やめろ!!そんな目でボクを見るな!!そんな悲しそうな顔で・・・。
ああ・・・。ボクはどうすりゃ良いんだ・・・。
不毛・・・ただただ不毛・・・。
これから先・・・。
こんなボクが、救われる事なんてあるはずがない。
ボクは一生・・・。
報われる事なんかないんだ!!
(つづく)