すると・・・ある日の夜、夢の中にまたおばあちゃんが現れ、ボクにこう言ったんだ・・・。
「のひ太ちゃん。私を苛めるのをやめてくれてありがとう。だって、のひ太ちゃんは本当はこころの優しい子なんだものね。」・・・と。
そして、その翌日・・・。
考えてみれば、あいつ(ドレミ)もかわいそうな奴なんだよな~。人間の勝手な都合で作られて、ボクみたいなどうしようもない子供の居る家庭に送り込まれて、死んだおばあちゃんの役割をやらされてるだけなんだから・・・。
しかもボクの酷い苛めに毎日耐え抜いて・・・。
それに比べたら、ボクなんてまだ全然マシな方かも知れない。
だってボクには、拙いながらも自分で自分の人生を選び取る自由が残されてるんだもの・・・。
今でこそ、こんなに不遇な日々を送ってるけどさ。
あ~あ・・・。ボクはこれから一体どうなって行くんだろうか・・・。
うんにゃ!!「どうなって行く」・・・だなんて、そんな風にこんな悲惨な運命に身を任せてばかりいちゃ駄目なんだ!!
ボクは、自分の力で自分の人生を切り開いていかなくちゃいけないんだって事!!
おばあちゃんも言ってた通り、ボクはこころの優しい子なんだ。だから、それを生かした何か・・・。
結局の所、気の弱いボクには、この熾烈な競争社会に打ち勝って自分の地位や暮らしを向上させようなんてそんな大それた事、夢の夢なのさ。
ボクにはきっと・・・。そう、ボクにはボクなりの似合った生き方、自分に見合った人生ってのがあるはずなんだ!!
今からでも遅くない!!それを見つけ出さなくちゃ!!
ボクの人生は誰のものでもないんだ!!
ボクの他に誰も、ボクの生き方を決めてくれる人はいないんだ!!
ボクはやる!!ボクはやるぞ!!
もうこんな薄暗く悲観的な苦悶の日々とは、金輪際おさらばするんだ!!
よ~し!!がんばるぞ~!!
ボクはやる!!ボクは出来る!!
ボクはボクの未来を、そしてボク自身の人生を、自分の意志でクリエイトしていくんだ!!
(つづく)
★次回、連載100回達成直前スペシャル企画として、作者への忌憚なき直撃インタビューを行う予定。
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