Mr.エレクトの独り言 2009年05月29日

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

水族館劇場、只今公演中!!

水族館1
現在、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館では「水族館劇場20年の航跡」と題された曲馬館時代からの貴重な資料の数々を展示する催し物が(~8月3日)、駒込大観音境内特設蜃気楼劇場/異神の森においては本公演「死の舞踏」が(~6月8日)、それぞれ行われておりマス。なお、スケジュール等の詳細は「水族館劇場」で検索して各自ご確認下サイませ。
水族館2

★ちなみに、水族館劇場には、一時退団していた元ハニカムのセシル嬢が再入団して出演しておりマス。

禁未来小説「ドラへもん」その100「つかの間の休息」の巻

★連載100回を記念して行う予定だった作者への直撃インタビューは、「先入観を抱かせる事への危惧」により、中止イタシマシタ。★


ある日の事・・・。

庭に干してあった洗濯物の取り込みを終え、夕食の支度に入る前のしばしの休憩を取っていたドレミに、ボクは声をかけた。

のひ太「あの・・・あのさ~。いや、これは別に無理にって訳ぢゃないんだけど、お前にちょっと頼みがあるんだけど・・・。」

ドレミ「ハイ!!何でございましょう。のひ太おぼっちゃま。」

のひ太「いやその、お前がいやなら別に構わないんだけど・・・。ちょっと思い出したい事があってさ。」

ドレミ「ハイ?それは一体?」

のひ太「いや、あの・・・ボクのおばあちゃんってどんな人だったっけなって、ふと思ってさ。それで・・・もしかしたら、膝枕でもしてもらったら思い出すかな~・・・なんて思いついたんだけど・・・いや、無理なら別に良いけど・・・。」

ドレミ「膝枕でゴザイマスか!!その程度の事デシタら、全然構いマセンです事よ!!・・・ここだけの話、本当はオプション価格が必要なんデスが、今日は特別にサーヴィスして差し上げましょう!!」

のひ太「そうか・・・ありがとう。」

ついコナイダまで苛めて苛めて苛め抜いたドレミにこんなお願いをするとは、我ながら照れくさいと言うか恥知らずにも程がある事は百も承知の上さ。だけど、ボクは何て言うか、“人のぬくもり”みたいなものに飢えていたのかも知れない。

のひ太「ぢゃあ、その言葉に甘えて・・・。」

ドレミに膝枕をしてもらい、ボクは驚いた。最近のロボットは性能はかなり向上しており、ドレミのボディは、まるで本当の人間の様に体温が上昇し、どこからか年老いた人間の体臭さえ香ってくるのだ。

そしてその感触は、幼少期にボクをかわいがってくれたおばあちゃんの事をたやすく思い出させた。

のひ太「うう・・・おばあちゃん・・・。」

悔しい・・・悲しい・・・寂しい・・・苦しい・・・。そんな想いがボクの頭の中を駆け巡った。

おばあちゃん!!どうして・・・どうしてボクだけこんなつらい思いをしなくちゃいけないんだよ・・・。

うう・・・。

そしていつしか、ボクは眠りに落ちていた・・・。

翌日。いつもの通り、ボクは学校へ出かけた。学校では相変わらず目立たぬ様に死んだふりを続けるボクだったけど、こころの中にはさわやかな風が吹き、ボクは何だか暖かい気持ちでいっぱいだった。

こんな気持ちになったのって、何年ぶりだろう・・・。

どこでどう足を踏み外したのか、悲惨な人生を送る事を余儀なくされてたボクだけど・・・。

でも、何だかもう大丈夫な気がするよ。

ボクはきっとこれからは独りでも頑張って生きていける!!

ボクは、そんな自信と言うか希望の芽生えを強く実感していた。

地獄の様な日々は、もうこれっきり終わりにしよう・・・。



だがしかし、それがほんの一瞬の、つかの間の休息でしかなかったと言う事をすぐさま思い知らされようとは、その時のボクは全く知る由もなかった・・・。

(つづく)