日本に生まれ日本国籍を持ちながらも、自由に暮らせる土地も持てず、子供をたくさん生んでも資産もなく収入が少なければ窮屈な狭い家にしか住めないと言うこの現実。
その反対に、「働かざる者、食うべからず」などと言うとんでもない言いがかりをつける一方で、先祖代々から引き継がれた土地を貸したり転がしたりするだけで「働かざる者、食っていけるどころか、ますますのさばる」、この矛盾。
そもそも、「衣食住」と言う言葉がある通り、住む所と食うものと着るものさえあれば、よほどの見栄を張らない限り、人は生きていけるのだ。
しかるに、庶民に見栄の張り合いをさせ、「自分が家畜である事」を気づかせない様にしないと、商売(資本主義)なんて成り立たないのではあるが・・・。
だいたい、自分が額に汗して働いただとか、人並み以上の努力をしただとか、とんでもなく奇抜なアイデアによって財を成して得た土地ならばともかく、原始時代~江戸時代における人殺しや暴力によって奪い合って得た土地など、戦争に負けた時点で有無を言わせず国が没収すべきだったのだ。
・・・とは言え、当時はそれが「土地の正しい取得方法」だったのだと言われれば返す言葉もないが・・・。
資本主義社会とは、極端に言えば、能力のない人間が土地や貨幣を独占私有する事によって、能力のある人間を支配・搾取する事が可能な社会である。
何せ、スタート・ラインからハンデがついているのだから、これは「独占資本主義」もしくは「格差資本主義」とでも言い換えるべきであろう。
日本に生まれ日本国籍を持ちながらも、住む部屋を借りれば家賃と言う名の搾取をされ続け、家を買ったら買ったで何十年ものローンを組まされ一生搾取され続ける。
これが家畜の人生でなくて、何であると言うのか。
そう言う意味においては、いきなり斬り殺される様な理不尽な事もない代わり、これほどまでに野蛮で暴力的な制度もない。
土地なんて、元々は誰のものでもないはすだ!!
百歩譲って、これが仮に君主制の国であれば、国土はすべて国王なり王家王室が独占私有しているはずであろう。
国の財産である国土と言うものは、その国で最高の権威を有する者が権利を所有するのが当然。
ゆえに、民主主義を掲げる日本であれば、本来、国土は国民全員の財産なのだ。
よって、日本の国土はすべて一旦国家が没収し、国民全体の利益になる様、管理し活用すべきなのである。
そこで私は考えた・・・。
(つづく)
スポンサーサイト