Mr.エレクトの独り言 2010年04月01日

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

禁未来小説「ドラへもん」その108「悪趣味なゲーム」の巻

焦るボクの不安をよそに、新任女教師ナチコ先生による、とんでもない提案は実行に移された・・・。

生徒は皆、席を立たされ、男子は教室の右端、女子は教室の左端に集められ・・・。

ナチコ先生「さあ!!それぢゃ女子のみんな、自由に手を挙げて!!早くしないと好きな男子をライバルに取られちゃうわよ~!!」

すると、まずは目立つ事も厭わない積極的で快活な女子が数人手を挙げ、ナチコ先生に指名された女子から順に、好みの男子を自ら選び、好きな位置の席に座って行く事となる。

ここで順当に、まずはイケメン君初め、スポーツが得意な男子なり勉強の出来る優秀な男子生徒が選ばれて行く。

そうなると次は、あまり目立ちたくない普通の女子も、人気の男子がどんどん減って行く訳だから、序々に焦り始め、一人また一人と手を挙げる。

そして今度は、授業中ギャグを飛ばして皆を笑わせる事が好きないわゆる“面白い人”初め、まずまず人気のある男子が次々と選ばれて行き・・・。

残り半数以上は、必然的に大人しい女子や、普通の男子が残されて行く訳で・・・。

だけど今度は、その中でも数人の堅実派の女子が互いの顔色を伺いつつ、おずおずと手を挙げ、普通の男子の中でも割にまとも・・・と言うか清潔感があって無難な者が選ばれて行き・・・。

見渡せば、既に約80パーセントの女子が男子を選び席替えを済ませてしまった。

・・・となると、後に残されたのは自己主張する事を避ける子羊の様な超大人しい女子と、ストレートに言えば地味でパッとしない男子、もしくは嫌われ者・・・って事になり・・・。

それはまさしく、実社会における恋愛ヒエラルキーと言うか、弱者に厳しい現実を容赦なく突きつけるかの如き仕打ちな訳で・・・。

何で!?どうしてこんな、残り物の生徒につらく悲しい思いをさせる様な残酷な席替えを、こんな悪趣味なゲームを、この女教師はボクらにやらせるんだ!!

ところが、当のナチコ先生と来たら涼しい顔をして、こんな台詞を吐きやがった・・・。

ナチコ先生「あらあら、だから先生言ったでしょ?早い者勝ちよ!!・・・って。どんなにキレイ事並べたって、しょせんこの世は弱肉強食なんだから、女子のみんなもどんどん自己主張して、自分の力で幸せをゲットして行かなきゃ駄目よ~!!」

・・・畜生!!何言ってやがる!!こんな・・・こんな、まるで公開処刑みたいな真似をして、そんなもっともらしい事言ってんぢゃねえよ!!

しかし、そんなボクの胸の内の怒りが伝わる事などあるはずもなく、着々と席替えは続けられ・・・。

遂に、極度に大人しい恥ずかしがりやの女子も、ナチコ先生の言葉に背を押されたのか、一人・・・また一人と、意を決して残り物の中からでも何とか良さそうな男子を選んで席に着き・・・。

かくして、10人・・・9人・・・8人・・・と、言わば不人気男子を選別するためのカウント・ダウンは進行し・・・。

気がつけば、残った男子はボクを含め、わずか5人となっていた・・・。

(つづく)