そして、そんなジョニー氏が実家のおばあちゃんの元に身を寄せ、私達の前から姿を消してから、一年近くの月日が流れた。
私も時々、「ジョニーさん、ちゃんと働いてるのかな~?」とか、「いつになったらお金返してくれるのかな~?」などと、たまに思い出しはするものの、日々それどころではなく忙しいゆえ、こちらから無理に連絡を取る様な事はしないでおいた。
思い返せば、以前は良くこんなやり取りをしたものだ・・・。
ジョニー氏「おばあちゃんが死んだら遺産が入ってくるから、それでエレクトさんにもお金を返しマスよ。」
私「ホントですか~!?・・・って、そんな!!いつ死ぬか解らないぢゃないデスか!!」
ジョニー氏「いえいえ、もう95(歳)だから、そう長くはナイのよ。」
私「そうスか~!?」
ジョニー氏「ホントはね、お金のない私が困ってるんだから、お金のある人が出してくれれば良いだけの話なんだけどね。出してくれないのよ、これが。あの人はケチだから駄目ね・・・。」
私「ケチ・・・って、そりゃそうでしょ!!だってそれは、おばあちゃんがちゃんと働いて稼いだお金だとか、長い年月きちんと積み立てたお陰で給付された年金とかなんだから。それを、ろくに働きもせずレコードばっか買って身を持ち崩した人のために誰がお金出すって言うんデスか~!!」
ところが、ジョニーさんとは共通の友人である某氏の、「まだジョニーさんにお金返してもらってないんデスよね~?」との何気ない一言が、突如、私を不安の渦に叩き込む事になるのであった・・・。
もしや・・・?
ジョニー氏のおばあちゃんは、もう既に死んでいるのでは・・・?
テコトは・・・?
おばあちゃんの遺産を手にしたジョニーさんは、私の借金を踏み倒して、どこか遠くへ逃げてしまったのでは・・・?
まさか・・・そんな、まさか・・・。
ざわ・・・ざわ・・・。
ぐにゃ~・・・。(←「カイジ」のパクリ)
そんな不安と不信感との無限ループが、私を猜疑心の地獄へと引きずり込もうとしていた。
いや、違う!!ジョニーさんはそんな人ぢゃない!!
・・・はずだ!!
・・・と、思いたい!!
そんな風に疑心暗鬼にかられ、悶々とした日々を過していた私であった。
・・・がしかし、偶然にもその数日後。
ある日の22時近く、深夜の出品作業に備えて仮眠していた私を、携帯の着信音が揺り起こした。
携帯を開くと、どうやら公衆電話からの着信の様だ。
そして・・・その電話の主こそは・・・!!
(中編につづく)
★電話の主は一体!?ジョニー氏なのか!?それとも・・・!?
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