Mr.エレクトの独り言 2011年07月28日

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

「寄生虫(木を腐らせる“朱”)」(2012年4月14日に追記アリ)

“株”なるものがある。

先日も、違法にその数字を操作をする事で多額のマネーを動かし逮捕され、馬鹿丸出しのヘア・スタイルで収監された男が居たが・・・。

大自然と格闘しながら額に汗して作物を育てる訳でもなく、手先を器用に動かして製品を作り上げる訳でもなく、他の人にはない特別な能力で人々を喜ばせる行為や作品を世に出す訳でもなく・・・。

ただただ、元手のマネー(数字)を右に左に動かす事でのみ生計・・・否、冨の収奪を目論む輩。

・・・もっとも、儲ける者も居れば損をする者も居る訳であるからして、狡猾・・・もとい、その優秀な頭脳を“働かせる”と言う意味においては、これも一つの才能であり、“仕事”と呼べるものなのかも知れない。

しかるに、これが超ドシロウト考えである事は百も承知なのではあるが、そもそもこの“株を売り買いする”と言う感覚、そしてその差額で資産を増やそうと言う考えが、私には理解出来ない。

・・・とは言え、私の生業は中古レコードの売買であるがゆえ、仕入値と売値の差額で金を稼ぐと言う意味においては、似たようなものかも知れない。

ところが、やはり大きく異なるのは、こちらは“実物(商品なり製品)”を購入し手元に置き、その“実物”を誰かの手元に送り届ける事によって利益を得る訳で、株だの金融商品だのと言った実態の無いモノを売り買いしている訳ではないのである。

また、更に言うなれば、販売を目的として仕入れた商品であれば話は別だが、自分が好きで所有しているレコードの、その相場価格が5万円から1万円に下がろうとも、値下がりを恐れてそれを慌てて売り飛ばす事など、自分には考えられない。

何故ならば、元より自分がそのレコードを好きである理由は、「世間で高額取引されている事」では全く無いからだ。

ゆえに、これが単に店の在庫商品であれば、相場の変動によって下手すれば仕入値を割ってしまう事も充分あり得るため、値下がりする前にさっさと売ってしまわなければ商売にならない訳である。

よって、これを指して“株の売買”とどう違うのか?と問われれば、「大して違わない」と言えなくもないのであるが・・・。

しかし、やはり現物の商品と株との大きな違いとは、現物の商品であればそれを手にした人が新たにそれを使用し楽しむ事も可能だし死去するまで大事に所有してくれるかも知れないが、株とは(自社や親族等の身内が半永久的に所有する場合や、その他の例外を除き)常に売り買いされて行くだけの存在。

私はそう言った株売買の、その会社なり生産物の美味しい所だけを吸い上げようとする魂胆、すなわち寄生虫的な発想が、あまり好きではない。

そもそも、その会社の株を買うと言う行為は、その会社の業績を見込んだ上で、その発展を願うからこそな訳で、もちろんそれはその会社の発展が株を購入した自分に利益をもたらしてくれるからである事も大きな理由ではあるのだが・・・。

要するに、その会社の発展なり衰退、すなわち生き死にの運命を共にする事無く、状況が形勢不利と見ればさっさとその株を手放してしまうと言うのは、如何なものであろうか?・・・と、私には思えてならないのだ。

そこで、私は提言したい。

「株を購入する事は可能だが、それを売却する(手放す)事を禁じるべきである」・・・と。

つまり、株を購入する者は、その会社の半永久的なスポンサーもしくはサポーターとなる覚悟でそれを行い、その社会的責任すらも(株の保有数に応じて分担して)負うべきである・・・と言う事なのである。

そうでなければ、株主と言うのは、その会社の美味しい所だけを吸い取る寄生虫の如き存在に成り下がってしまうのではないか?

これがもしも、その会社の株を所有する事が利益のみならず、自身の社会的地位や名誉にまで影響を及ぼすとなれば・・・。

株主はその会社に対し、利益のみを最優先する事なく、その経営方針や企業倫理に関してさえも、正しい意味において提言する必要に迫られる事になるのではないだろうか?

更に言えば、その会社の株を手放す条件としては、利益の低下ではなく、モラルの低下が著しく認められる時に限る・・・とすべきであろう。

そうする事で、現在はマネー・ゲームでしかない株の売買が、企業経営を道徳的に監視する役割を担う事をも可能とし、消費者もそれを目安に購入する商品を選ぶ様になれば、道徳的にも真っ当な商売を企業が売り上げを伸ばし、その逆に不道徳もしくは危険な商品を販売している様な企業はどんどん淘汰されて行くのではなかろうか。

以上、シロウト考えにて、甘っちょろい理想論かも知れマセンが・・・。

いずれにせよ、「朱に交われば赤くなる」の例えではないが、「木に交わる朱」の如く株の売り買いで利益を吸い上げる事のみを目的とする寄生虫こそが、企業のモラル低下を野放しにする元凶の一つなのではないか?・・・と、ふと思いついた次第。

ましてや、それを時代の寵児(ヒーロー)扱いするなんぞ・・・。

<2012年4月14日追記>

その後の勉強で、その量にもよるが株は所有しているだけで企業の経営権を掌握したり利益を吸い上げる事も出来るのだ・・・と言う事を知りマシタ。

そして、上層部の報酬を確保した上で、そう言った株主への配当金を捻出するために、社員に適正な給料が支払われなかったり、コイズミ政権による派遣法改悪によって、労働者を安い賃金で雇える様にされてしまった様デス。

そして、社員でもあり実体経済に貢献する消費者でもある彼らに充分なお金が支払われない事によって、更にデフレや不景気が深刻になっている・・・と。(--;)