私の通っていた小学校では、低学年の頃、確か道徳の時間だかに図書室でクラス内の生徒全員にこの小説を読ませ、皆に読書感想文を書かせると言う授業があったが、他の学校でも同様だったのではなかろうか。
ちなみに、当時私が感じた印象としては、主人公が一度は救われるチャンスを得たにも関わらず、「自分だけ助かろう」とするその浅ましい心根ゆえに再び地獄に突き落とされると言うエピソードによって、子供達にトラウマ・・・もとい教訓を植え付けようとしているのだな・・・と思われた。
また更に言えば、何とも押し付けがましい、いかにも道徳の時間らしいつくり話だな~・・・とも。
その割には、未だに蜘蛛だけは殺さないようにしている自分が居ると言う事は、公然の秘密であるが。(^^;)
ところが、数年前に、たまたまこの小説を読み返した所、私は大きな勘違いをしていたと言う事に初めて気がついた。
その件に関しては次回に譲るが、ネット上で検索すれば全文が読める様なので、皆様も是非再読される事をお薦めする。
さすれば、長年腑に落ちなかった、この小説によって作者が言わんとする主題が、明確になるものと思われるゆえ。
(つづく)
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