「好きになった人がタイプ」
・・・と言うセリフを、良く耳にする。
いやはや、これは何とも、ハッキリしない、脳がむずがゆくなってしまいそうな答えではなかろうか。
このセリフを聞いて、まず第一に考えられるのが、芸能人であれば、ファンを限定する事によって人気を落とさないためにであり、一般人であれば、好きなタイプを特定する事によって、未来の可能性を狭めてしまう事を防ぐ効果を狙っているものと思われる。
まさか、どんな人でも好きになる事が出来る・・・と言う訳でもあるまい。
・・・あるいは、好みのタイプを言葉で言い表す能力がないと言うだけの話か?
それとも、その人のタイプ(顔なり体型なり性格)自体はどうでも良く、その“家柄”や“資産の量”等で決めるとでも言うのだろうか?
はたまた、その人自体も、その人のバック・ボーンとも無関係に、時期や場所等の、“出逢うきっかけ”によって左右されると言う事か?
更には、「自分を好きになってくれる人を好きになる」・・・ってパターンもあるが・・・。
しかし、だからと言って、誰でも良いって訳ではないはずだ。
いくら、「あら、素敵な人」・・・と感ぢても、その人が、どえらい不潔な恰好をしてたら、百年の恋どころか一瞬の直感に過ぎない恋心や好感なんて、吹っ飛んでしまうに違いない。
そう考えると、好きなタイプを選んだり言葉で言い表す事はできなくとも、“好きではないタイプ”、すなわち“嫌いなタイプ”くらいは、認識しているはずではなかろうか?
だから、こう言えば良いのだ。
「好きなタイプは、○○だったり○○でない人」・・・と。
また、そもそも、自分の“好きなタイプ”を表明した所で、そうする事によって、その願望が実現したり、理想の相手を紹介してもらえる訳でもないのだからして、それを言わせてどうしようと言うのか?・・・と言う話でもある。
ところで、私の好きなタイプ?
そうね~・・・。(←かなりマジ熟考)
毎月、お金だけ振り込んでくれて、死ぬまで一度も喋ったり会ったりしなくても良い人かな?
どこかにそんな女性、いないものかしら?
・・・と、それは冗談として・・・。
まっ、そう考えると、要するに、“好きなタイプ”を自己申告する事自体が、傲慢極まりないってな言い方も出来マスな。