
★ついに、紙ジャケが出マシタ!!・・・と言っても、中身のCDはアナログLP時代のオリジナル盤復刻ではなく、’97年に新たにミックスし直された音源(←しかも、今回、新たにリマスタリングされた訳ではない・・・)となっておりマス。
久々に、こっちのヴァージョンを聴きマシタが、「イギーのオッサンめ、ヴォーカルの音造りにばっか力入れて、ジェイムズのリード・ギターを脇役扱いし過ぎてるな~」とか、「『DEATH TRIP』のラストは、やっぱフェイド・アウトすべきだよな~」だとかの細かい不満も多々あるし、何と言っても、迫力あるバンド・サウンドの再現を重視するあまり、本アルバムの主要な題材である孤立感や疎外感が大幅に失われてしまったと言う点に関しては、非常に残念でならないのも事実。
しかしながら、「~GOING TO HELL」や「RAW POWER」は更にやかましくなってるし、「PENETRATION」なんかはサウンドに深みが増して、あの痩せ細った音をライヴ・バンドとしての躍動感に溢れたサウンドに変貌させ得たと言う意味合いにおいては、決して出来が悪いと言う訳でもないので、その日の気分によって、両者を聴き分けるのがベターなのかも知れない。特に、ニュー・ミックスの方は、大音量で聴けば聴くほど、キツイ音色が強調されて、うるさくて気が狂いそうになるので、是非お試し頂きたい。
・・・とは言え、全編、とにかく「ギャーギャー」喚いてるか、ブツブツつぶやいてるだけの音楽なので、こころが満たされている方には、絶対にお薦め出来マセン!!