Mr.エレクトの独り言 「都会の漂流者」

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

「都会の漂流者」

ずいぶん前から、“ネットカフェ難民”なるものが話題である・・・。

ところで、私はこのネーミングを聞いて、まず最初に、「何て失礼な!!」・・・と、感ぢた訳であるが、実は既に、日本複合カフェ協会が、これは差別用語であるとの声明を出しているらしい。

また、何と言うのか、報道の論調がすべて、まるでそれが不幸であるとでも言わんばかりの意見が殆どを占めている事が、私には非常に気になるのである。

これって、そんなに悪い事かよ?

中には、その日暮らしの境遇を楽しんでいる者も居るかも知れないし、部屋を借りてパソコンを設置して定住する事による経済的なリスクを考えたら、むしろ、これは名案かも知れないではないか。

・・・とは言え、もちろん、収入が少ないゆえに、部屋を借りる事が出来ず、やむを得ずネット喫茶を転々としている者が多いって事も現実。・・・否、おそらくは、あちこち転々とする余裕などなく、いつも決まった“寝ぐら”・・・ならぬ“ネカフェ”へと帰るだけなのであろうが・・・。

しかも、こう言う時に出される意見と言うのが、たいてい、雇用がどうのこうのと、とにかく“人間は働くべき”と言う迷信に支配された意見ばかりである事には、呆れ果てててしまう。

そんな建前を言う前に、アパートの家賃を値下げさせるなどして、低所得者は当然の事ながら、自ら選んで“のんびり生きていきたい者”にとっても、暮らしやすい世の中にしようって考えはないのだろうか。

しかし、私も解っている・・・。

そもそも、都会に住もうって考え自体が、間違っている・・・とは言わないが、高い経費とリスクを伴う事なのだ。

よって、すべての人が・・・とは言わないが、ネットカフェ難民なんて言ってるけど、その実態は、都会暮らしに執着する、極めて贅沢な難民・・・否、“漂流者”に過ぎないのである。

そう言う意味では、今の彼らに本当に必要なのは、定住するための部屋ではなく、ただ何となく都会に寄生し続けようとする不安定なこころのあり方を真剣に見つめ直す事なのかも知れない。

そして、それでもなお、都会に住み続けたいと考えるのであれば、高い家賃を払って部屋を借りるなり、毎晩ネット喫茶で夜を明かすなり、自分の経済状況から選択すれば良いだけの話である。

たとえ帰る家があろうとも、待つ者の居ない孤独な部屋、あるいは会話のない家族の元に帰る人達も居るのだから、別にどっちが不幸かなんて、実際には解ったもんぢゃない。問題は、当人のこころの在り方なのだ。

仕方なく、やりたくもない仕事に就くよりは、本当にやりたい仕事が見つかるまで、漂流しながら考えれば良い。

あるいは、死ぬまで漂流する人生を選んだって、別に構いやしないぢゃないか。