<第二部>
そこで、とりあえず様子見も兼ねて、演奏フロアにあるトイレに・・・。
やはり、先のバンドの演奏は、もう終わった様だ。
戻って来ると、丁度、店員が料理を運んで来て、料理待ちの番号札を立ててある、私がさっきまで座っていた席の前で待っていた。
「あっ、どうもどうも!!」と、料理をテーブルに置いてもらい、さあ大急ぎで食べ始める。
丁度、シングル盤よりちょっと小さいサイズの器に入った焼きカレー。暗くて良く見えないが、ところどころに大きな物体が乗っかってるので、ああ、家庭で作るカレー風な、ニンジンの大切りかと、至極納得。
もうあまり時間が無いので、さっさと喰いたい所ではあるのだが、熱いし辛いゆえ、ビールを飲みのみ、しばし格闘する。
しかし、何だかスプーンにビローンとからみつく糸?・・・おそらくチーズか。そして、ニンジンらしき大きな物体を口に入れると、何だが特徴のある味。・・・好き嫌いの少ない子供でも、嫌いな食べ物の1つにあげるニンジンを、しかも大粒で3個も4個も放り込むとは、何かの嫌がらせか?・・・と、文句を垂れつつも、塊の一部に水分を多く含んだ箇所がある事に気づき、ああ、何だ、これってトマトか!!・・・と、やっと自分が今、食べているものの全容が解明された。
ああ、事前に肉が入ってるかどうか聞いといて良かった~。もし知らなかったら、原材料不明な慣れない料理、しかも、この暗がりぢゃあ、カレーの味付けが強すぎて、味覚や視覚で肉を判断しつつ、スプーンでよけていきながら最後まで食べきるのは至難の業だった事だろう・・・。
それぢゃまるで、焼きカレーぢゃなく、闇カレーだっちゅうの!!
でも、そう考えると、えらい待たされたけど、割と本格的な調理方法が施されてるのかもな~。
・・・と、怒ったり感心したりしつつ、完食。よしよし。次のバンドの演奏開始に、余裕で間に合った。
さて、ビールでも飲みながら、ゆったり観戦と行きマスか・・・。
すると、何だか様子がおかしい。
どうやら、時間がかなり押してるらしく、これまた別のバンドでした!!
(つづく)