(前回の続き)
・・・ズボンのチャックを下ろした、その時!!
<第四部>
「しまった~!!」
・・・もう少し早く始まって早く終ると思ってたから、店に戻った後でいいやと思って、ヤフオクに入札してなかった~!!
・・・と、そんな事を考えながらも、あれ?しかし飲んでは出して飲んでは出して・・・テコトは、飲んだビールが、身体には殆ど吸収されず、上から下へ直通?・・・とまあ、それには事情があるのだが、それはこの際、置いといて・・・。
手を洗い、観客フロアへ戻ると・・・。
「な・・・無い!!」
丸テーブルに置いておいたはずの広報用マガジン及びフライヤー(以降:マガジンと表記)が無い!!
誰が一体!?・・・って、観客は皆、入り口で受け取ってるはずだから不要なはずだし、もしや店員が片付けたのか?・・・しかし、たった1分か2分・・・長く見積もっても3分もしないうちに・・・。
ええ~!!ほんのちょっと置いといただけだし、突然段ボールのインタビューが載ってたから、後で明るい所でぢっくり読もうと思ってたのに~!!
流石に頭に来たので、わざわざ入り口に戻り、再びマガジンをもらう私。
そして再び、バー・カウンターに避難し、ふてくされていると、やっと目当てのバンドの演奏が始まる様子・・・。
そこで、観客フロアに戻り、またもビールを注文。しばらくは立って観ていたが、あまりの客の少なさに、再び後段に座って鑑賞する事に。しかも、先程、マガジンを盗まれた?(片付けられた?)怒りから、意図的に曲間の静かな時を見計らい、これ見よがしに、マガジンを丸テーブルにバシンと叩き付ける様にして置く、イヤミな私。
すると、同バンドの何曲目かの演奏の途中、私の脇をかすめて丸テーブルに近づく人影が!!
その一瞬、私に緊張が走った!!
(つづく)