Mr.エレクトの独り言 虚無真理狂

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

虚無真理狂

人は誰も、本当の意味での真理など求めていない。

人は皆、自分の存在を肯定してくれる“基準”を求めているだけなのだ。

真実はいつも残酷だ。

現在の自分に満足している人間は、真理など求めない。求める必要が無いのだ。

満たされていない人間にとっては、今のこの世界が狂っているのだと思いこまない限り、こころの整理、収まりがつかないのである。

私を含め、人は、真理を語る時、こうあって欲しい、そうあって欲しいと言う、自分にとって都合の良い論理を述べているに過ぎない。

ただし、決して、それが悪いと言いたい訳では無い。

本当の“真理”であれば、それは、今の自分を否定するものであったり、自分を変える努力をしなければならないものであったりもするはずである。

しかし、真理を求める者は、苦しみ多き者。

これ以上、苦労を増やしたくないために、救いを求めているのだからして、死ぬ事以外に、自分を救ってくれるものが、他に無いとは思いたくないし、救いなど無いと悟った者は、とっくに死んでしまっているだろう。

人にとって、真理とは、救いであり、まだ見ぬ希望であり、“願い”なのだ。

金が欲しい、名誉が欲しい、地位が欲しい、異性が欲しい、家族が欲しい、子供が欲しい、生き甲斐が欲しい、自由が欲しい、刺激が欲しい、安定が欲しい・・・。

そもそも、真理とは、不変であり、普遍的なものであるはずなのに、実に自分勝手、自分本意、自己中心的な欲求なのである。

それもそのはず。人は誰もが、自分の存在と価値を認めてもらいたい生き物なのだ。

子供の頃、甘えたい時期に、充分甘えさせてもらえなかった人間は、その欲求が強い。

ゆえに、甘え損ねた人間は、真理・・・すなわち、自分自身の存在意義を求めてやまないのだ

だが、その要求は、永遠に満たされる事は無い。

しかし、生きている以上、その苦しみから逃れるためには、無理を承知で求め続けるしか無いのだ。

だから、そう言った人間は、自分に目を向けさせるため、他者に働きかけるために、各種の表現行為をするのである。

誰もが苦しまない世の中とは、誰もが何も求めない、真理など必要の無い世界の事だ。

何故なら、すべての人が満たされ、満ち足り、真理を求める必要など無いからである。