Mr.エレクトの独り言 ★「ジュン上久保(上久保純)⑤」(2005年1月17日の日記より再掲載)

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

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★「ジュン上久保(上久保純)⑤」(2005年1月17日の日記より再掲載)

★「ジュン上久保(上久保純)⑤」(2005年1月17日の日記より再掲載)

■ジュン上久保「サンフランシスコの奇蹟」(復刻CD現在発売中)

最近、異常に聴きまくっておりマス。そもそも、10年前に入手してからも、すぐに気に入って、レコードからテープに録って店で聴いていたが、各店(一時は店が2~3軒あった)でいつでも聴きたいため、そのテープから更にテープにダビングして、各所に配置していたため、音質に関しては決して良いとは言えなかった。その点、今回のCD化によって、いつでも良い音で聴けると言うのは、とても有り難い事だ。

しかし、良く聴いた。むしゃくしゃした時、壁にぶつかって悩み苦しんでいた時、すべてを忘れたい時・・・。特に、高円寺店で店番している頃は、一日中・・・否、一年中、このテープをエンドレスでかけていたため、知人に、「いつ来てもこれがかかってるな~」と言われたものだ。

他に好きなアーティストや音楽も多いが、本作ほど、私のこの気分、こころのもやもやに類似するものは無い。サウンド的には、もっと好きな音楽もあるし、スピリット的にも、もっと好きなアーティストも居る。しかし、マイ・ブロークン・ハートにジャスト・フィット(←ブロークン・イングリッシュの間違いでは・・・?)と言う点では、本作を置いて他には無い。

本作の本質が取り違えられる大きな原因は、おそらく1曲目にあると思う。サウンド的には、豪快なリフによるヘヴィなブルース・ロック。ゆえに、ルール違反ではあるが、2曲目から聴くと良いかも知れない。こころの葛藤、厭世的なけだるい気分、それらが如何に饒舌に、しかしうるさく無く、デリケートかつリアルに表現されているかが解るはずだ。


こころの無い音楽はうるさい。こころが叫んでもいないのに、ただ轟音のロックを演奏したところで、マシンの力を借りて騒音を撒き散らす暴走族となんら変りない。

しかし、傷つき打ちひしがれたこころから発せられる音、そいつはどんなに激しかろうが、うるさくない。

何かを吐き出さずにはおれない、何らかの表現行為をしなければ、自分を壊すか、ともすれば他人を傷つけてしまう。そんな繊細な人間の感情、こころの命ずるままに放出される激流の渦に我が身を委ねる瞬間ほど、エクスタシックな事は無い。ささくれだった傷だらけのこころが、まるで死を迎えるかの様に、ゆっくりと穏やかに癒されてゆく。その刹那、私のこころは一瞬、生の苦しみから解放されるのだ。

こころの伴わぬ轟音ロックでは、ひとの脳と肉体を刺激する事は出来るが、そのこころにまでは届かない。後に残るのは狂騒の末の脱力感だけである。

ああ、聴きたい・・・。苦しみの叫びを、今にも張り裂けそうな胸の痛みを、噛みしめた奥歯を、断末魔の鳴咽を、何もかもぶち壊したくなるほどの怒りの業火を、指が折れんばかりに握った拳を、刃物でずたずたに切り刻まずには収まらぬこころの軋(きし)みを・・・。

もっと!!・・・そう、もっとだ!!
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