Mr.エレクトの独り言 禁未来小説「ドラへもん」その67「悪夢の惨劇」の巻

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

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禁未来小説「ドラへもん」その67「悪夢の惨劇」の巻

その後数日、ボクは復讐の刃を胸に秘め、死んだ振りをしながら学校に通った。

そして、とある体育の時間、保健室に行く振りをして授業を抜け出し、シズコちゃんのバッグから自宅の鍵を盗み出した。

シズコちゃんの家が母子家庭であり、母親は仕事で夜にならないと戻って来ない事は、既に調査済だ。

ボクの頭の中は、シズコちゃんにフラれた恥ずかしさと悔しさ、そして愚かな自分に対する怒りと絶望の念でいっぱいだった。

来る日も来る日も、あの日あの時あの瞬間を思い出す度、ボクは気が狂いそうになった。

だから、増幅され蓄積した私怨が殺意に姿を変える事も、必然の成り行きだったんだ・・・。

・・・かくして、決行の日は訪れた。

その日は、学校の創立記念日。午前中で授業が終り、午後は式典が行われるだけで、生徒はいつもより早めに下校出来る。しかも運良く、シズコちゃんはまっすぐ帰宅する様子だ。

ボクは先廻りをしてシズコちゃんの自宅付近で待ち伏せ、シズコちゃんが家に入るのを見届けてから、盗んだ鍵で自宅に押し入ろうとした。

・・・が!!

「開かない!!」

「ど・・・どうして!?」

そうか!!鍵がバッグから無くなった時、仮にどこかに落としたんだとしても、それを誰かが拾ってる可能性もあるからな。おそらく、鍵を付け替えたんだろう・・・。

仕方無い。正攻法で行くか。

ボクは、ドアの呼び鈴を押した。

ドアの覗きレンズからボクの姿を確認したシズコちゃんは、少し驚いた様子だったが、まさかボクがそんな事をするとは思わなかったんだろう。無用心にもドアを開けてくれた。

すかさずボクは、シズコちゃんを蹴り飛ばすと、部屋の中からドアをロックし、返り血が洋服に付着しない様、事前に用意していた透明のレインコートを前後逆に着込み、出刃包丁を右手に握り締め、シズコちゃんに詰め寄った。

「どうして!?のひ太サン!!・・・どうしてこんな事を!!」

「どうしたもこうしたもあるかい!!みんな、お前のせいだ!!みんなお前が悪いんだ!!みんなお前の責任だ!!お前のせいで、ボクの人生はボロボロだ!!ボクの人生は滅茶苦茶だ!!ボクの人生は・・・ボクの人生は、お前のせいで台無しにされたんだ!!」

「だからお前も、ボクと同ぢ目に遭わせてやる!!」

ボクは、シズコちゃんを出刃包丁で、刺して刺して刺しまくった。特に、その血まみれの顔面を、もはやそれが誰であったのか・・・否、人間であった事さえ忘れる程に、ざくろの様になるまで滅多刺しにした。

「アハハハ!!アハハハハ!!どうだ!!思い知ったか!!お前なんて、お前なんて、こうしてやる!!人間なんて、しょせん血と糞の詰まった肉袋に過ぎないんだ!!」

ボクは歓喜と恍惚感に酔いしれ、気が付けば失禁してズボンを濡らしてしまっていた。

「ハッ!!いけない!!おねしょしちゃったかも!?」

・・・その瞬間、ボクは目を覚ました。

い・・・今のは夢だったのか。それにしても、こんなに汗をかいて・・・。

ヤバイヤバイ!!あんな女のために、大事な人生を棒に振ってたまるもんか!!

・・・ボクはその時、ハッキリと自覚した。

「ボクハアノコノコトヲハジメカラスキデモナンデモナカッタンダ」・・・と。

(つづく)
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