あの日以来、ボクは他人の目が気になってしょうがなくなり、クラスメートの笑い声が聞こえる度、恥辱と屈辱に苛まれ、襲いくる自己嫌悪と被害妄想に脅える毎日を過ごしていた。
かと言って、今更またあのヒキコモリの地獄には戻りたくなんかないし・・・。
だってさ、あの頃はママも居たし、パパやママにいくらでも甘えられる幸せな状況あってこそのヒキコモリだった訳で、それが今や、ボクの食事はカップ麺か、その日の食費だけがテーブルに置いてある有様で、パパとは既に意志の疎通どころか会話すらないってのに、そんな廃墟みたいな家に居たって余計に虚しくなるだけだよ・・・。
あああ~!!だけど、この教室に居るのも息苦しくてたまんないし・・・。
でも、それもあと少し・・・もう少しの辛抱・・・。
そう。もうすぐ夏休みだもん。そうすればしばらくは学校を休める。
とにかく今は一刻も早く、この迫害・・・そして疎外感の地獄から抜け出したいだけなんだ・・・。
それにしても・・・。
ボクが生きてる意味って何なの?
なんでこんなつらい思いをしてまで生きていかなくちゃならないの?
どうして・・・。
ボクがいつ、一体どんな悪い事をしたって言うんだ!!
ボクはただ・・・ボクはただ、穏やかに静かに、ただ何となく生きていたかっただけなのに・・・。
どこでその歯車が狂ってしまったのか・・・。
つらい・・・。
寂しい・・・。
苦しい・・・。
生きている事が・・・。
そして・・・。
あまりにも虚し過ぎるよ・・・。
この人生ってやつは!!
(つづく)