能力・・・と言うより、生産力以外に、人間を評価する基準がないこの世の中。
支配者に利益をもたらす者は認められ、支配者に利益をもたらさぬ者は存在を許されない。
さも、それが人間として克服すべきものであるかの様に、理不尽な要求や抑圧は繰り返される。
まるで脅迫。
もはや迷信。
だのに妄信。
子を持つ親も同様・・・。
出来の悪い我が子を虐待する親。
そりゃ出来も悪いよ。
だって、あんたの子だもん。
いやな所も良く似てるはず。
きっと、見たくない自分の姿を、思いっきり見せ付けられる様な気持ちにでもなるんだろう・・・。
子供は弱い生き物だ。
少なくとも、その親よりは。
しかも、自分に絶対服従するであろう存在・・・すなわち、親の言う事を黙って聞くしか選択肢がない、弱い立場の我が子に対して、一方的な価値観を押し付けたり、気まぐれな感情で翻弄し、挙句の果てには放ったらかしにしたり、暴力で自分の言いなりにしようとするなんて、とんでもない話だ。
そんな人間は、子供を産んだり育てたりする“権利”はあれど・・・。
その資格はない。
少なくとも、「いっそ殺してくれ・・・」なんて、子供に思わせないで欲しいと、切に願うのみである・・・。