言われた事をするのがいやだった。
言われたままにやるのがいやだった。
プラモデルを作る時も、どうしても解らなくて困り果てるまで、絶対に設計図なんか見なかった。
敷かれたレールの通りに生きるのがいやだった。
早く家を出たかった(親の監視下から逃れたかった)。
何も起きない退屈な毎日に耐え続ける事が出来なかった。
大人になるよりも“人間”になりたいと思った。
人にあれこれ指図されるのがいやだった。
人に何かをしてもらう事が好きぢゃなかった。
人に何かを強要する事はもっと嫌いだった。
現行のシステムに疑いもせず乗っかる事(あるいはその様な人間)に対して、疑問や不満を抱かずにはいられなかった。
誰かの作ったシナリオの登場人物になる事など、到底考えられなかった。
初めて行く場所に出かける時も、正確な地図を持って出る事は稀だった。
何事も自分なりにカスタマイズしなければいられなかった。
自分の生き方は自分で決めたいと常々考えていた。
そうする事が当たり前だと信ぢて疑わなかった。
刺激のない人生を送るぐらいだったら、さっさと死んでしまった方がましだと、こころの中で何度も何度も繰り返し自分に言い聞かせていた。
・・・以上。
Mr.エレクト著「人生を失敗するコツ」より