Mr.エレクトの独り言 禁未来小説「ドラへもん」その82「無期懲役の囚人」の巻

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

禁未来小説「ドラへもん」その82「無期懲役の囚人」の巻

夏休み21日目。

既に夏休みも半分過ぎたと言うのに、ボクは相変わらず自堕落な日々に身を溺れさせていた。

・・・とは言っても、楽しい事と言えば、テレビのバラエティ番組を見て馬鹿笑いする時くらいのもので、こころの奥底に広がる虚無感は、失せるどころかひろがっていくばかりだった・・・。

ああ、このまま、何もしないでいたい・・・。

だって・・・。

何も無い。

ボクの人生・・・。

こころを打ち震わせるものが・・・

こころを燃え上がらせるものが・・・

こころを潤し満たすものが・・・

何も無い。

まるで死人・・・

良くて生ける屍・・・

まるで囚人・・・

無期懲役の。

ウフフフフ・・・

何も無い。

夢も・・・

希望も・・・

未来も・・・

一筋の光さえも・・・。


いつしかボクは、テレビさえ見るのをやめ、エアコン以外の電気や電灯をすべて消し、カーテンを閉め切った部屋の中で、独りベッドに横たわるだけの日々を過ごす様になっていた。

もう・・・学校なんて行きたくない・・・

もう・・・誰とも会いたくない・・・

もう・・・どうなっても構わない・・・

ボクは・・・

ボクは・・・

中学生になる前に・・・

死ぬだろう・・・。

(つづく)