Mr.エレクトの独り言 「広島パンク~ハードコアの歴史」(番外編)~「C.O.P(CORRUPTION OF PEACE)」③

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

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「広島パンク~ハードコアの歴史」(番外編)~「C.O.P(CORRUPTION OF PEACE)」③

長らくお待たせイタシマシタ!!

今回は、C.O.Pが持つ特筆すべき二つの最重要な特色について述べたいと思うのだが、これは最初に結論から言ってしまおう。

まず一つ目としては、ベースとなるハードコア・パンクのソリッド(硬質)なサウンドにフリーキーかつサイケデリックな音色のギターが違和感なく絶妙に組み合わされていると言う点。そしてもう一つは、イントロや間奏等(~曲によっては後半部分にも)において転調やテンポ・チェンジがまるで当然の如く頻繁に行われる事のみならず、時には全く別の曲が挿入されているのかと思える程の劇的かつアグレッシヴな展開を見せる楽曲の意外性に満ちた構成及びそのアイデアやヴァリエーションの豊富さ・・・であろうか。そして、両者は間違いなく相関関係にあり、山上氏の自由奔放な感性がもたらすそのギター・プレイがあってこそ、あの変幻自在かつ七変化的なアレンジが可能となった事は想像に難くない。

思えば、山上氏加入後のGASのライヴにおいて、あのサイケデリックなギター・プレイは充分に異色ではあったが、「霊界」に収録されている曲等、新たに書き下ろされた楽曲自体がナルミ嬢の書く歌詞の世界に合わせたものとなっていたため、それほど革新的な意味合いは持ち得なかった。しかし、C.O.Pが演奏する激しくスピーディーな楽曲上にあっても、その間奏や歌の合間合間にまさしく宙空を切り裂くかの様に繰り出される鋭くシャープなギター・ソロは実に爽快にマッチし、更には随所で聴かれる浮遊感溢れるサイケデリックでしなやかなギターの音色との絡み合い等、持ち札が多くフット・ワークの軽いそのギター・プレイの数々が、それまではモノクロ(白黒)なイメージでしかなかったハードコア・パンクに、そのハードなサウンドやスピリットは失わずしてカラフルかつ多面的な魅力をプラス・アルファする事をも可能としたのである。

(もっとも、C.O.Pがアルバム全体はもちろん同一楽曲の内にさえ、あの様に多種多彩な音楽性を混在させる事が出来た理由には、当然の事ながら山上氏以外のメンバーの功績も大なのであるが、その辺りの考察はまた次回にでも・・・。)

ところが、その先進性ゆえに、当時主流であったUKタイプのストイックなハードコア・パンク・サウンド及び、その信奉者からすれば、C.O.Pの持つ音楽的な雑食性は邪道と呼ばれても仕方のないものでもあった。しかしながら、当初は余分な贅肉を極限まで削ぎ落としサウンドの攻撃性のみを過剰なまでに先鋭化させていったハードコア・パンクが、その激しさを更に追求していった結果、脱ポップ・ミュージック(大衆音楽)を極めたノイズ・コア化、へヴィ・メタルの特色である派手なサウンド作りや様式美を取り入れ融合したメタル・コア化、あるいは楽曲のスピードを更に追い求めた挙句にスラッシュ化する等、それぞれが様々な変容や進化を遂げる中にあって、それではC.O.Pは如何なる道を選択したのか?・・・と言う点こそが、本来語られるべき重要なポイントなのである。

まずは、C.O.Pを語る際に必ず引き合いに出されるUSタイプのハードコアうんぬん、すなわちロックン・ロール的な弾むビートを取り入れたノリの良いサウンド・スタイルであるが、これに関しては、ほぼ同時期にリップクリームも活動開始しており、またそれ以前にバッド・ブレインズ等、USハードコアのオリジネーターバンドが存在したからこそのネーミングな訳であるからして、それはいくつかある要素の一つに過ぎないと私は考える。

よって、C.O.Pの進化の軌跡が持つ真の意味合い、そしてハードコア・パンクの歴史に残したその重大な意義とは・・・。

(つづく)

<告知>
もう間近ではありマスが、C.O.Pのライヴが1月24日(土)@大塚MEETS(http://meets.rinky.info/)にて行われマス。今回、私は行けるかどうか微妙なのデスが、皆様お誘いあわせの上、是非どうぞ!!(^^)/
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