Mr.エレクトの独り言 想像上の話

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

想像上の話

世の中には、“ただ微笑んだ”・・・と言うだけで親や周りの大人達から、「かわいいかわいい」と、ちやほや誉めそやされる子供が居る。

・・・らしい。

そして、おそらく・・・ではあるが、その子供自身としては何も、「こうしたら人が喜ぶだろう」だとか、「人から愛されるためにはこうしなければいけない」などと言った、狡猾な策略や邪(よこしま)な思惑とは無縁であるかのようにも見えるのだ。

実際、それは持って生まれた天賦の才能であるかの如く、彼らの笑顔には微塵足りとも邪心がなく、純真無垢さによって光り輝いてさえいるのである。

ところが、そうでない子供にとって見れば、如何にして親に誉められるか、如何にして人から愛されるか・・・と言う事を、見よう見まねで学習して行くしかない。

何故ならば、彼らは過去において、無条件に誉められたり愛されたりした経験が皆無・・・あるいはあまりにも少ないからなのだ。

ゆえに、そんな子供が一度何かを誉められでもしようものなら、再びその栄誉に預かろうと、その事に一生懸命になり、その方法論をひたすら繰り返すのである。

よって、そう言う意味においては、無条件に誉められたり愛されたりする子供も、もしかすると知らず知らずのうちに過去の体験からそれを学習しているのかも知れない・・・と言う推測が成り立つ。

そう・・・。

これはあくまでも想像上の話でしかないのだが、あの天真爛漫な子供らは、赤子の時分から親を始めとした周りの人達に愛され、常に笑顔で接してもらっていたがゆえに、愛される喜びを表現する術・・・すなわち人に愛を与える方法を無意識のうちに学んでいったのものと思われる。

青森出身の友人で、親から虐待を受けて育った男が居るのだが、その彼がふとした瞬間につぶやいたセリフを、私は一生忘れない。

「ボクにとって、“愛する”って事は、“憎む”って事なんデスよ。」