Mr.エレクトの独り言 禁未来小説「ドラへもん」その88「無言の食卓」の巻

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

禁未来小説「ドラへもん」その88「無言の食卓」の巻

夏休み最終日。・・・そして、その夜。

パパはやけに張り切って夕食をこしらえた様で、やや興奮気味に、ボクを部屋から呼び出した。

フン!!ボクは、明日から学校が始まるって事だけで頭がいっぱいなんだ。そんな憂鬱なボクの気持ちを、パパは全然解ってない!!

ボクにとっては、今夜が最後の晩餐かも知れないってのに・・・。

パパはパパで、昔話に花を咲かせ、あの時はどうだこうだ・・・と、一人盛り上がって喋ってる。

だからボクは、ただうなずくか首をかしげるくらいの反応しかせず、終始無言で対応した。

パパとボクとのこころの断絶、そして一度離れてしまったその距離は、もうどうにも取り戻せやしないんだよ・・・。

ああ・・・。

今夜のディナーがそうであった様に、ボクは明日からの学校生活においても・・・否、これから先もずっと、誰とも口を利かず無言で過ごそう・・・。

そして、誰にもこころを開かずに生きよう。

ボクは何も望まない・・・。

ボクは誰も求めない・・・。

そうすればきっと、これ以上傷つく事も、悲嘆に暮れる事もないだろう・・・。

ボクのこころは、ボク自身で守らなきゃいけないんだ。

ウフフフ・・・。

ウフフフフフフ・・・。

人生って・・・。

生きていく事って・・・。

こんなに・・・。

こんなにも楽しいものだとは・・・。

ウフフフフ・・・。

お笑い種(ぐさ)だよ!!

(つづく)