Mr.エレクトの独り言 禁未来小説「ドラへもん」その92「透明人間の憂鬱」の巻

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

禁未来小説「ドラへもん」その92「透明人間の憂鬱」の巻

ところで、おばあちゃんの性格をインプットした、その家政婦ロボットの名前は“ドレミ”と言うらしい・・。

ボクは、奴の作った朝食を食べると、重い足取りで学校に出かけた。

大丈夫!!何もせず静かに大人しく過ごしてれば、特に問題無いはず・・・。

それこそまるで透明人間の様に、自分の存在を、そして気配を消すんだ!!

・・・。

そんな具合に、新学期第一日目を無事にやり過ごしたボクであった。

・・・とは言え、まあまあ今日は始業式だけだったしな~。

そして自宅に戻るや、ボクは2階に駆け上がっ・・・。

そう言えば、ドレミの奴はどうしてるんだろう?

そう疑問に思い、ボクはキッチンを覗いてみた。

すると、そこには家政婦ロボットのドレミがおり・・・。

ドレミ「あらあら、のひ太サン。今日はお早いお帰りデスこと。私の仕事は掃除に洗濯、そして朝食と夕食の仕度デスから、今日はご主人様(パパ)がお戻りになるまでしばらくお待ち下さいな。」

のひ太「あ・・・ああ。」

なるほど。昼ご飯くらいは自分で用意しろってか。

だけど、こいつどこまでおばあちゃんに似てるんだろうか?

ボクはちょっとばかし、試してみたくなった。

そして・・・。

ガチャン!!

ボクは、冷蔵庫から飲み物を取り出して飲む振りをしながら、グラスを一個割ってみた。

ドレミ「あらあら、のひ太サン!!大変!!お怪我はないかしら!!まあどうしましょ!!大丈夫デスこと!?」

のひ太「ああ・・・。ゴメン。片付けといてよ。」

ドレミ「はいはい。ああ、のひ太サンにお怪我があったら、私どうしようかと・・・。本当にご無事で良かったわ~。」

フン!!流石に良く出来てやがる。

まるで、本物のおばあちゃんみたいに、やさしい素振りしやがって!!

お上品な言葉遣いになんか騙されないぞ!!

ボクはロボットなんか信用しないんだ!!

いつかきっと、その化けの皮をはがしてやるからな!!

奇麗事ばっか言いやがって!!

そして、学校での鬱憤を晴らすかの様に、その日からボクは、家政婦ドレミに対して陰湿な苛めを繰り返す様になったんだ・・・。

(つづく)