Mr.エレクトの独り言 禁未来小説「ドラへもん」その94「透明人間の独白」の巻

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

禁未来小説「ドラへもん」その94「透明人間の独白」の巻

そう・・・。ドレミは単なるネコ型の家政婦ロボット。人間に奉仕するためだけに作られたロボットなんだ!!

だから、それを雇ってるのひ家の一人息子であるボクが、あいつをどうしようと全然ノー・プロブレムだって事さ。

これが例えば、本物の生きた猫を虐待したり殺したりしたってんなら話は別だけど・・・。

えっ!?抵抗もしない相手に対して酷いって?

そうさ。ボクは、ドレミが抵抗しないからこそ、あいつが人間に絶対服従するしかないロボットだからこそ、あいつを虐待してるって事も自分で解ってる。

ボクを批判するなら、どうぞご勝手に!!そもそもボクは卑小で卑怯で臆病な人間なんだ!!それを今更どうこう言われたって屁でもないよ。

むしろ、無抵抗で為すがままになってるドレミを見てると、ボクはまるで駄目な自分を見せつけられてるようで、余計頭に来るんだよね!!

だけど・・・。ここでボクには一つの疑念が生まれていた。

最近は注射器作戦で、ドレミの奴に、いつか来るであろう破滅の恐怖を味合わせて楽しんではいるものの・・・。

そもそも、しょせんロボットでしかないあいつに、死の概念などあるんだろうか?・・・と。

そしてそれ以前に、悲しいだとか痛みだとかって感覚があるんだろうか?・・・ってね。

・・・とは言え確かに、人間から命令された任務や仕事を遂行出来なくなると言う事に関しては、故障や危険はそれらを阻む障害物となり得るだろうけど・・・。

これが人間なら、いつか必ず訪れる死を意識せざるを得ないし、死を意識するからこそ、少しでもそこから逃れようとして病気にならない様に健康を気遣ったり、安心安全安定した暮らしを続けるために貯蓄をしたりと、生きるための色々な努力もするってもんでしょ?

そう考えると、今のボクのやり方は、ちょっと生ぬるかったかも知れないな。

よ~し!!見てろよ!!もっともっと、ドレミの奴を苛めて苛めて苛めて苛めて苛めて苛めて苛め抜いてやる!!

ボクはロボットが憎い!!

ボクの人生や未来を狂わせた、そしてボクの家庭を崩壊させた!!

だから、ボクはロボットを憎むんだ!!

ロボットを虐待する事で、ボクは本当の自分を、そしてボクが本来歩むべきだった人生を取り戻すんだ!!

誰にも文句は言わせない!!もちろんパパにも!!

これはボクが、失ってしまった自分自身の尊厳を再び獲得するために必要な闘いなんだ!!

(つづく)