Mr.エレクトの独り言 「ビビッた話」

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

「ビビッた話」

その日は、一年で最も日数が短い月である2月の・・・しかも今回は28日が土曜日であるため、銀行のATM等での振込業務が最も混み合う月末の27日金曜日・・・。

とある中古レコード屋の店主は、今日中に支払わねばならぬ家賃を支払うため、いくつかの口座から現金をひっかき集め、何とか15時までに入金を済ませようと四苦八苦している最中・・・。

ところが、いくつかの銀行口座にあるハシタ金をかき集めたが足りず、青くなっていたが、最終的には郵便口座に残っているお金をプラスすれば何とかなる・・・と判明し、ホッと胸を撫で下ろした所であった。

そして、郵政民営化に伴い、ゆうちょの口座から普通の銀行への振込も可能になったはず・・・と、店を出て郵便局に向おうとした。

しかし、その日はあいにくの雪。そこでいつも自転車で行くATMが二台設置されている郵便局を避け、実はうちから最も至近距離にある、ATMが一台しか設置されてない小さく狭い郵便局へ傘をさしつつ歩いて行く事に・・・。

その郵便局は縦長の構造で、ドアを開けて店内に入ると、すぐ右手にATMがある。

よって、ATMに並ぶ人の列は、ドアから出入りする人を気にしながら、非常に窮屈な思いをしなければならない。

そのATMの後方・・・すなわちドア付近には警備員も居るのだが、明らかに定年後と解る年齢の、たよりになりそうにないお爺サン。

最初、私は口座間の振替を行おうとしたのだが出来ず、局員に尋ねた所、どうやら民営化以降すぐに可能になる訳ではないらしく、本人確認等の手続きが必要との事。

・・・とは言え、時刻が既に13時を廻ってる現在、そんな手続きしてる暇などなく、そこでもう一度並び直し、ゆうちょ口座から現金を降ろして、やはり当店の近所にある銀行のATMから別の口座に振り込み直す事にした。

入口脇、肩身の狭い思いをしながら、再び並んで順番を待つ私。

・・・と、私の前で現在ATMを使用しているガタイの良いオッサンは、何やら小銭・・・しかも10円50円100円から1円までをも含むジャラ銭を入金している様で、どうやらどっかで店をやってる人が売り上げを入金してるんだろ~な~・・・などとボンヤリ考える。

・・・が、なかなか終らない。一回・・・二回・・・三回・・・と、売り上げ袋毎に入金している様でもあるので、どこかのチェーン店だろうか?

このままではラチがあかないので、私はそのオッサンにこう尋ねた。

「あの~、まだ結構かかりマスか?」

すると、そのオヤジ、私の方を振り向きもせず、ただ一言・・・「お前に関係ないだろ。」・・・と。

そこで私、「いや~、時間かかる様なら、あっちの郵便局行こうと思って。」

するとオヤジ、「いいから、俺に話しかけんな!!」・・・と、やはり振り向きもせず言い放つ。

ムカっと来た私は、後方の傘を手に取るやすぐ脇のドアを開け・・・。

実はさっき振替に失敗した際、ATMの画面横に「(狭い店内ゆえ)お一人様三回使用毎にお並び直し下サイ」との注意書きが貼られていた事を思い出し・・・。

無愛想なそのオヤジに対し、「一人三回までって書いてあるぢゃねえか!!」・・・と大声で怒鳴り散らして店を出た。

(もちろん、当初からそんな野暮な事を言うつもりなど毛頭なかった。何故なら、それが一般的に認知されてるルールではないどころか、その店のATMを使用している人でさえ知らない可能性の高いローカル・ルールでしかない事は重々承知だったゆえ・・・。)

・・・とその瞬間、威勢良く店外に出た私の目の前に横山やすしの様な体型をした川谷拓三みたいな男がぴょ~んと飛び出し、「何だ~!!お前は!!」・・・と、私に向かって凄んで来るではないか。

ええ~!?こんな人どこに隠れてたの!?しかも店内に居た私達の様子を一部始終、ずっと見て知っていたかの様に・・・!!

だが、その謎はすぐに解けた。なるほど~!!この人達は八百屋とかラーメン屋ではなく8○3屋サンで、売り上げを入金する際は二人一組のうちの一方が目立たない様に外で見張り番をしてるんだ~!!それにしても、さっきまでそんな気配全然しなかったのに・・・。

「超ヤッベ~!!」と思いつつ、見張り番がその場から離れられないのを良い事に、そいつの威嚇を無視してさっさと別の郵便局へと移動する私・・・。その後ろからは、横山拓三氏の「ワレ!!待たんかい!!」との怒声、そして店内からは例のオヤジの「いいから放っとけ!!」との声が・・・。

雪の降る中、後ろも振り返らずさっそうと歩く私の心中穏やかでなかった事は、言うまでもありマセン。

それにしても・・・。

マジ、ビビッた~!!(^^;)

(おしまい)