KCR(敬称略)に関するいくつかのエピソードのうち、私は非常に好きなものがありマシテ・・・。
KCRが、「シングル・マン」の編曲を担当した元モップスの星勝氏の自宅にリンコ氏と一緒に押しかけ、「どうやったらアレンジが出来るようになるんですか」と問うたら、それに答えて星勝氏曰く・・・。
星勝氏「アレンジをしたいと強く思う事だよ。」・・・みたいな。
これは要するに、念力だとか超能力だとか言った非科学的な意味合いではなく、アレンジをしたいと強く願うと言う事は、自ずとその事柄に対して時間と労力を割く事に繋がり、自ら進んで色々な努力や工夫を重ねる事にもなるだろうし、求めて情報収集もすれば、ささいな出来事からヒントも見つかるだろう・・・と言う意味においてであろうと思われマス。
そして同様に、KCRが、バンドのボーヤをやってたM●J● CLUBのM氏に言った台詞が・・・。
KCR「お前、家に帰ったらすぐ寝るだろ?それじゃ趣味だよ。寝ないで曲作らなきゃ。」
これはもう、説明不要でありましょう。
KCRの唄を聴いた事がある人ならばお解りであろうが、あの、言葉がハッキリと聴き取れる歌唱。その理由は、鏡を見ながら言葉が一字一句ハッキリと聴こえる口の開け方を研究していたと言う、日々の地道な努力の賜物であり、彼が生まれつき持ち合わせていた能力などではないのでありマス。
またその逆に、K肉少女TのO槻氏の発言に、「メジャー・デビューしたら、急に唄が上手くなるのかと思ってた」なんてのがあって、それはそれで微笑ましいエピソードではありマスが・・・。(^^;)
ところで余談。今週号のFL●SHに、KCRの高校時代の写真や、ドン底の不遇期からのし上がっていく時期のKCRの写真を録り続けたカメラマン(→数年前にKCRの写真集も発売)による写真を数点使用した、モノクロ4ページの記事が掲載されており、華やかなステージを降りたKCRの飾りのない素顔や実像に迫った好企画となっておりマス。特に、ここ数日のマス・メディアによる“キング・オブ・ロック”がどうのこうのと言った表面的な部分のみをあげつらった取り扱い方に辟易している方にはお薦め出来るかと・・・。
・・・とは言え、それもこれもKCR本人が、悪く言えばそのパブリック・イメージを利用、良く言えば悪ふざけして楽しんでたって部分も多々ありマスので、いたしかたのない事ではありましょうか・・・。