これは中学生の頃の話。
ある日、私が友人Aの家に遊びに行った時の事・・・。
Aは週間漫画雑誌の少年チャン●オンを愛読していたのだが、「読み終わった後も絶対に本は捨てんのぢゃけえ」と言い、押し入れにきちんとしまい込まれた少年チャン●オンの山を見せてくれた。
それを見た私は、「要らんのなら頂戴!!」・・・とAに言った。
するとA曰く・・・。
「バカ言うな!!これはこの先何十年も貯め続けて将来高く売るんぢゃけえ、駄目に決まっとろうが!!」
・・・トノ事。
まあ、よくよく考えてみれば、そんな風に大事に取ってあるんだから人にあげるはずもないのだが、それを簡単にくれと言う私も私であった・・・。(^^;)
しかし、何と気の遠くなる話であろうか。
まるで蟻の様な奴だな・・・と、当時の私(←キリギリス)は思ったものだった。
それから数日後・・・。
クラスの悪友Bが、Aにこんな話を持ちかけた。
(ちなみにAは、石●マコの大ファン。)
B曰く、「芸能界にコネのある知り合いがおって、8000円出せばマコちゃんとデート出来るっちゅうて言(ゆ)うとるで~。ただし、TVタレントは忙しいけえ明日一日だけみたいぢゃけどのう。(広島弁)」
んなアホな!!・・・私は耳を疑った。
ところがその翌日、Aはマジで学校に8000円を持参したのだ!!
(当時の中学生にとっての8000円とは、現在の感覚で言えば8万円くらいに相当するだろうか?)
むぎゅぎゅ・・・。こりゃまた何ともかんとも、金の力を過信し、読み終わった少年チャン●オンをコツコツ貯めて将来高く売ろうなどと考える、超守銭奴のAらしいエピソードではなかろうか・・・。
ホント、金があれば何でも出来ると思ってやがるんだからな~!!
まったくもう!!