Mr.エレクトの独り言 禁未来小説「ドラへもん」その103「永遠の別離」

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

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禁未来小説「ドラへもん」その103「永遠の別離」

ドレミに謎の気体を吹き付けられ、ボクは気を失ってしまい、そして次にボクが目を醒ます頃には、すっかり外も暗くなっていた。

あれ?いつの間にベッドの上に・・・それに、ズタズタに切り裂いたはずの枕も元のままだ・・・。

すると、机の上に一枚の紙が。そこにはこう書かれていた。

「のひ太ちゃん。私は結局、のひ太ちゃんのために何もしてあげられなくて・・・。ホントにゴメンナサイね。こんなおばあちゃんを許してね。のひ太ちゃんの将来を駄目にしないために、私は自分から身を引く事にしたわ。立派に大人になったのひちゃんを見る事が出来ないのは残念だけど・・・。ウフフ・・・のひちゃんは一人でも頑張れる子だから、大丈夫よね。それぢゃ、さようなら。(ドレミより)」

何だこりゃ!?・・・とボクは階下へと降りていった。どうやらパパも既にゴルフから帰って来てる様子・・・。

あれ?でも、ドレミの姿がない・・・どころか、その形跡すら全くなくなってる!!これは一体!?

ボクは、何ヶ月か振りに、自分からパパに話しかけた。

のひ太「ねえパパ。ドレミの奴は?」

パパ「おう、のひ太~。ドレミだけどな、風呂場の壁に自分から激突して浴槽に沈んでた所をパパが発見して、すぐに家政婦ロボット派遣センターに連絡したんだが、もう手遅れだった様で・・・。最近のロボットは性能が良すぎるせいか、まるで人間みたいに仕事に対する自信をなくして自殺する事もあるとは聞いていたけど、まさかあのドレミがな~・・・。のひ太、お前何か心当たりはないか?」

のひ太「えっ!?う・・・ううん!!ボク知らない。」

パパ「そうか。実はドレミの遺書もあって、原因はすべて自分の要領の悪さゆえ・・・みたいな事が綴られてたんだが、おばあちゃんの性格そっくりにしちゃったのがマズかったのかな。のひ太の将来の事もずいぶん心配してた様だぞ。」

そうか・・・。ドレミの奴、ボクを庇うために自らの命を・・・。

のひ太「それで・・・ドレミはいつ戻ってくるの?」

パパ「いつ?・・・アハハハ、のひ太。ドレミはな、もう戻っては来ないよ。ああ・・・だけど、のひ太が真面目に勉強して立派な大人になったら、急にひょいと戻ってくるかも知れないな。」

(フン!!パパったら、何、おためごかしみたいな事言ってんだ!!)

そう思うが早いか、ボクは返事もせず、再び二階に駆け上がり自分の部屋に戻った。

それにしても・・・。ドレミの奴・・・。ボクのために・・・。

うう・・・ボクはいつもそうだ!!最終的にはこうやっていつも、ボクを愛してくれるやさしい人達を傷つけ苦しめてしまうのさ!!本当のおばあちゃんには何一つ恩返しする事さえ出来ず、ママも家を出て行ってしまったし、おばあちゃん代りの家政婦ロボットであるドレミに対しても・・・。

みんなボクのせいだ!!みんなボクが悪いんだ!!ボクは・・・ボクは本当にどうしようもない人間の屑なんだ!!

おばあちゃん・・・。うう・・・ゴメンよ・・・ドレミ・・・いや、ボクのもう一人のおばあちゃん・・・。

ボク、良い子になる!!ボク絶対に、立派な大人になってみせるよ!!

うう・・・おばあちゃん・・・。

ぅああ・・・ぐぐっ・・・ぐぐぐぐ・・・。




・・・な~んちゃって!!

冗談ぢゃねえ!!ふざけるんぢゃねえ!!ロボットなんかに人生を左右されるなんて、たまったもんぢゃねえ!!ボクはゴメンだ!!ボクはもうまっぴらだ!!ボクはもううんざりだ!!ボクはもう絶対にいやだ!!

もう騙されない!!もう頼らない!!もう誰も信用しない!!もう誰も当てにしない!!

ボクは一人・・・。そう、しょせん人は皆、孤独(ひとり)なんだ!!

ボクは自分自身の人生を、これからも自分の好き勝手に、自由気ままに生きてやる!!

例えそれが、誰かを傷つける事になろうとも!!

ボクはボクのためだけに生きるんだ!!

(つづく)
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