ドレミがいなくなってから1週間。パパは「我が家はロボットと相性が悪いのかな?」と、今度はちゃんと人間の家政婦を雇ってくれた。
ただし、今度来た家政婦のおばサンは住み込みではなく通いの契約で、ボクが学校へ、そしてパパが会社に行ってる間に家に来て、昼過ぎには掃除洗濯を済ませ、夕ご飯の下ごしらえを終えるや、さっさと帰ってしまうんだ。
そう言えば、ある日たまたま家政婦のおばサンの帰りが遅くなって、学校から帰宅したボクとすれ違いになった事があったんだけど、なんだか結構大人しい人みたいで、挨拶もすごく事務的だったのが印象に残ってるよ。
ウフフ・・・。考えてみれば、おかしなもんだ。
まるでロボットみたいに冷たいその家政婦のおばサンを見てると、ロボットのドレミの方が全然人間らしく思えてくるんだからな~・・・。
ううん!!うんにゃうんにゃ!!ボクはもう、ドレミの事なんか忘れたんだ!!あいつが死んだのはボクのせいなんかぢゃない!!
ロボットのくせに、人間であるボクを洗脳してコントロールしようとするなんて、まったくとんでもない話だよ!!
それにしても・・・。
ボクの人生って、どうしていつもこんな事ばっかり起こるんだろう・・・。
一体いつまでこんな事が繰り返されるのか・・・。
ああ・・・。
うう・・・。
地獄・・・。
そう!!・・・地獄だよ!!
こんな毎日なんて、地獄以外の何物でもない!!
うぅ・・・う・・・うぁぁ・・・。
く・・・悔しい・・・。
うう・・・。
地獄・・・。
地獄・・・。
地獄・・・。
地獄・・・。
地獄・・・。
地獄・・・。
地獄・・・。
地獄・・・。
こんなボクでも、いつかはこの地獄の日々から抜け出す事が出来るんだろうか・・・。
フフ・・・。
ウフフフフ・・・。
地獄・・・。
ここは地獄だよ・・・。
ぅぁぁあああああああああああ・・・!!
誰か・・・。
誰かボクの断末魔の叫びに耳を傾けてくれ!!
この世は・・・。
そう、ボクにとってこの世は・・・。
地獄以外の何物でもないって言ってるんだ!!
(つづく)