Mr.エレクトの独り言 禁未来小説「ドラへもん」その104「少年の地獄」の巻
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Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

禁未来小説「ドラへもん」その104「少年の地獄」の巻

ドレミがいなくなってから1週間。パパは「我が家はロボットと相性が悪いのかな?」と、今度はちゃんと人間の家政婦を雇ってくれた。

ただし、今度来た家政婦のおばサンは住み込みではなく通いの契約で、ボクが学校へ、そしてパパが会社に行ってる間に家に来て、昼過ぎには掃除洗濯を済ませ、夕ご飯の下ごしらえを終えるや、さっさと帰ってしまうんだ。

そう言えば、ある日たまたま家政婦のおばサンの帰りが遅くなって、学校から帰宅したボクとすれ違いになった事があったんだけど、なんだか結構大人しい人みたいで、挨拶もすごく事務的だったのが印象に残ってるよ。

ウフフ・・・。考えてみれば、おかしなもんだ。

まるでロボットみたいに冷たいその家政婦のおばサンを見てると、ロボットのドレミの方が全然人間らしく思えてくるんだからな~・・・。

ううん!!うんにゃうんにゃ!!ボクはもう、ドレミの事なんか忘れたんだ!!あいつが死んだのはボクのせいなんかぢゃない!!

ロボットのくせに、人間であるボクを洗脳してコントロールしようとするなんて、まったくとんでもない話だよ!!

それにしても・・・。

ボクの人生って、どうしていつもこんな事ばっかり起こるんだろう・・・。

一体いつまでこんな事が繰り返されるのか・・・。

ああ・・・。

うう・・・。

地獄・・・。

そう!!・・・地獄だよ!!

こんな毎日なんて、地獄以外の何物でもない!!

うぅ・・・う・・・うぁぁ・・・。

く・・・悔しい・・・。

うう・・・。

地獄・・・。

地獄・・・。

地獄・・・。

地獄・・・。

地獄・・・。

地獄・・・。

地獄・・・。

地獄・・・。

こんなボクでも、いつかはこの地獄の日々から抜け出す事が出来るんだろうか・・・。

フフ・・・。

ウフフフフ・・・。

地獄・・・。

ここは地獄だよ・・・。

ぅぁぁあああああああああああ・・・!!

誰か・・・。

誰かボクの断末魔の叫びに耳を傾けてくれ!!

この世は・・・。

そう、ボクにとってこの世は・・・。

地獄以外の何物でもないって言ってるんだ!!

(つづく)