Mr.エレクトの独り言 広島パンク~ハードコアの歴史②
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Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

広島パンク~ハードコアの歴史②

さらっと書けば良いのに、研究魔の悪い癖が出て、古い資料を調べたり、要点をまとめるのに時間がかかり、少々お待たせイタシマシタ。

さて、この物語の舞台となるのは、広島県の、主に広島市以西~山口県岩国市が中心となる。地図を見てもらえば解るのだが、広島県には、アバウトに言って大きな都市が二つあり、県の西方にある広島市と、県の東方、ほとんど岡山県の近くにある福山市である。なお、この二都市は、距離が離れている事もあり、日常的な人の行き来はほとんど無い。また、広島と言えばお好み焼きで有名だが、広島市を中心とした県西方は“おたふくお好みソース”、福山市中心の県東方は“カープ・ソース”と、同ぢ広島県でも、食文化からして異なっており、筆者にせよ、実際に福山市に行った事は、未だに無い。

その逆に、山口県ではありながら、岩国市と言うのは、米軍基地がある事と、工業(公害)地帯で知られているが、川一つ隔てただけで、やはり公害地帯の広島県大竹市が隣接しているため、筆者(大竹市出身)も中学生の頃は、自転車で岩国まで、しょっちゅう遊びに行ってたし、岩国から広島県の高校、広島県から岩国市の高校に通う者もおり、こちらは、ほぼ同ぢ文化圏と思って頂いて間違い無い。

当時のJR停車駅で言うならば、岩国→大竹→玖波→大野浦→宮島口→廿日市→五日市→西広島→横川→広島~・・・となり、大竹から広島市内に出るには、電車で約40分かけて西広島まで行き、路面電車で約10分?って所だったろうか。時には、広島まで50分ちょっとかけて行き、5分程度歩いて行くと言う手もあった。しかしまあ、広島市と言っても、栄えているのは、結局、広島市民球場や平和公園、原爆ドーム、繁華街の流川・・・及び、その辺り周辺の、中心部の極限られた範囲内にしか過ぎず、一歩出れば、だだっ広い道路と、ビルがポツポツと建っている程度の小さな都市ではあった。

ここで、主な登場人物の出身地を挙げておくと(なお、親しい友人を除き、ミュージシャンの方には、敬意を込めて、“氏”をつけて記す事にする)、GASのZOMBIEことリーダーの畑中氏は小方町(大竹駅と玖波駅の中間)。村田達也氏は岩国市。筆者は大竹市。ナカガワは玖波町(大竹市)。後に自我に参加するヤブキと、’94年頃にマリア観音に加入~現在脱退のコモリは廿日市市。自我の後藤達也氏は五日市市。なお、上京後にGASに参加するナルミ女史とヤマガミ氏、当時MOO(~ナルミ&ミスターズ結成に参加)と言うハードコア・パンク・バンドをやっていたナルミ女史の実弟らは、福山市の出身である。

(つづく)