やあ、諸君・・・。
とうとうここまで、ボクの話を聞いてしまいましたね。
ボクこと“のひ太”が、家庭教師ロボットの“ドラへもん”と出会った時、「地獄」が待ち受けていたように・・・。
「あなた」にも!!
ここまで“のひ太”の物語を、ただの作り話として聞いてきた「あなた」にも・・・。
これから災いが降りかかるのデス。
「地獄」が待ち受けているのデス。
何故なら、これから待ち受ける「地獄」は、ボク個人のドラマではありマセン。
読者全部が巻き込まれてしまうのデス・・・。
「あなた」も例外ではない。
「あなた」も参加するのデス。
これを読んでいる「あなた」も、ボクが受けたと同様の・・・「地獄」を味わうのデス!!
そして、「あなた」は・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
その後も、ボクは相変わらず、まるで透明人間の如く、こころが死んだフリをしながら学校へ通っていた。
そして、もうすぐ小学校5年生の2学期も終わろうかと言う12月の、とある日、彼女は現れた・・・。
そう。少年時代のボクを、更なる地獄へと突き落とす、あの女・・・。
元々、今のクラス担任の男性教師は高齢だったのだが、体を悪くして入院する事が決まったため、その代理として赴任して来た、若い女性教師・・・。
その名前、仁浦夏子。
・・・通称、ナチコ先生。
これから始まる、この女教師とボクことのひ太、そしてトロヲこと不具多吐露男とが織り成す、悲惨にして陰惨な地獄の日々・・・。
それは間違いなく、その後のボクの人生を大きく変える転機となるもう一つの出会いであり、最後の地獄と呼ぶに相応しいものだった。
ウフフ・・・。
これぞまさしく、語るも地獄なれば、読むも地獄・・・。
ウフフフフフフフ・・・。
皆様・・・。
もうしばらくお付き合いの程、何卒よしなに・・・。
(つづく)
★作者注:今回、本文中において某名作漫画「デ●●マン」の一場面をパロディとして使用させて頂きマシタ。過去にも漫画「ア●ギ」やTVアニメ版「タ●●●マスク」における名台詞をパロディとして使用した回もあったんだけど読者諸君は気づいたかな?まあそもそも、この小説自体が「ド●●●ん」のパロディなんだから、何を今更?って話だけどさ。(^^)