動物や昆虫であれば、それらが本来持つ形態なり生態に忠実である事。
・・・たとえそれが、人間から見て如何に醜悪であると感じられようとも。
それでは人間は?
ヒトが、自分より強い者に媚びへつらってる姿を、果たして美しいと呼べるだろうか?
そしてそれは対人間に限らず・・・。
“美しいとされている”もの、“正しいとされている”もの、“美味しいとされている”もの、“心地良いとされている”もの・・・。
「どう?私って美しいでしょ?正しいでしょ?美味しいでしょ?心地良いでしょ?」
これでもかこれでもかと言わんばかりに押し付けられる、過剰なおもてなし。
「これだけ権威に頭を下げてるんだから、貴方も私の美しさを認めなさいよ!!」
・・・さあ、それはどうかな?
少なくとも、施しを受ける事が嫌いな自立した人間にとっては、その様な至れり尽くせりは不快でしかない。
・・・かも知れないぜ。
美しさの基準まで、多数決で決められてたまるかよ。
人間にとっての“美しさ”とは、己の美意識に殉ずる事・・・だ。

(画像は元プラズマティクス~WENDY.O.WILLIAMSのソロLPの裏ジャケ。)