Mr.エレクトの独り言 「いぬ屋敷Vol.23」潜入レポート①「ブラン」
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Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

「いぬ屋敷Vol.23」潜入レポート①「ブラン」

2005年3月21日/池袋手刀
「いぬ屋敷」Vol.23
悪性新生物の間「春期狂育委員会」

レポート①「ブラン」

この日は、ライヴ開演前から、半分くらいの人がしゃがみこんでおり、いつもとは客層が違う&色んな種類の人達が集まっている様だ。パンクス、暗い人、オッサン、お嬢さん(年齢色々)・・・。

トップ・バッターはブラン。

今回は、3日で2回もブランを見ているので、非常にクリアに、彼らを把握出来た。

日本語の歌詞による、ねばりつく様な独特のメロディと、密度の濃い演奏が彼らの持ち味で、そのアクの強い、うねるようなサウンドは、一度ハマると病みつきになるだろう。

ギター&ヴォーカルのアダチ氏は、日常会話としてフツウに使われている、例えば、“コントロール”と言う英語を、半ば強引に、日本語的なアクセントに基づく旋律で歌う。先にも述べたが、その揺るぎない独自のメロディ・ラインが、そのママ、あの強靭なサウンド・スタイルに反映されているのだ。ベースのめぐ嬢は、女だてらにベースをぶいぶい鳴らし、こちらもやはり、その小柄な体型からは想像出来ぬほどの力強さを見せつける。また、今回は少なかったが、めぐ嬢の、急所をぐさりと突き刺すかの様なMCも、痛烈に印象的である。そして、ドラムのクリテツ氏は、フロントの2人を支えると言うよりは、こちらも自我を主張し、トリオにおける理想的なエネルギーの集中、均衡、一体化を促進する事に努めている様に見える。

ブランの、その確信的なサウンドには、情緒不安定な迷いが無く、ひとつの目標に向い、3人が遠慮し合う事無く、しかし、誰かが誰かにもたれかかる事も無く、個人個人が、全力を出す事によって到達する一体感を形成する事に成功している。これらは、3人の力量、相性が合致しないと成り立たない成果であり、バンド・マジックと言うか、成熟した“個”の集まる集団であるがゆえの、当然の結果であろう。

そして、アダチ氏のアクの強さ、めぐ嬢の気の強さ、クリテツ氏の我の強さが、それぞれブレンドされ、更に増幅された“濃さ”こそが、ブランの最大の特色であり、魅力である。

また、一聴して、ブランだと解る音色が、このバンドにはあり、その色合いが、フィットするかしないか、その熱波に身を預ける事が出来るかどうかが、貴方がブランを好きになれるかどうかの、評価の分かれ目になるのではないだろうか。

そう言う意味では、彼らは、既に完成されたバンドであり、本当に良いバンドと言うのは、メンバーの誰かひとりが欠けたら、その善し悪しは別として、まったく別の生き物になってしまうと言う事からも、ことブランに関しては、“今、観る”事を、強くオススメする次第である。

ブランは間違いなく、良いバンドであるが、その是非、好き嫌いは、貴方自身が判断するべき事であるのだ。

ちなみに、私は、「結構好き」である。

~②「ビル」に続く・・・と、思う。