Mr.エレクトの独り言 禁未来小説「ドラへもん」その107「ナチコ先生の提案」の巻

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

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禁未来小説「ドラへもん」その107「ナチコ先生の提案」の巻

この日の出来事を、ボクは一生忘れないだろう・・・。

そしてまた同時に、その瞬間、ナチコ先生こと新任の女教師夏子に対するボクの淡い恋心にも似た憧れや慕情も、あっけなく崩れ去ったのさ・・・。

ナチコ先生「さて、今日から私がこのクラスを受け持つ事になった訳だけど、やっぱこの機会に心機一転が必要かなって私は思ってるんだけど、みんなはどうかな?」

女子生徒A「え~!!ナチコ先生、それってどう言う事デスか~!!」

ナチコ先生「ウフフフ、そうねえ・・・。気分を一新するためにも、いっちょ席替えなんてどうかしら?」

男子生徒B「賛成!!オレ、この席いやだったんだよな~!!」

女子生徒C「え~!!私、今のままが良いな~!!」

教室内は、ナチコ先生が持ちかけた突然の提案にとまどいを隠せず、教室内はざわつき始めた・・・。

ナチコ先生「みんな静かに~!!と・こ・ろ・で・・・私が考えてる席替えは、ただの席替えぢゃないのよ。」

・・・と、ナチコ先生はそのハキハキとした口調で、とんでもない・・・そう、とんでもない提案をボク達生徒に持ちかけてきたんだ。

その提案とは・・・。

ナチコ先生「私が女性だからって事もあるけど、これからの時代は女性がもっともっと社会に進出して活躍出来る社会になると思うの。そう言う意味でも、今のうちから女子のみんなには、積極性と自立心を養ってもらいたいって思う訳。そこで・・・。」

・・・そこから先は、ボクの口から説明しよう。

ナチコ先生の提案ってのは、まず女子に自由に挙手させ、その先着順にその女子生徒自身が自分の隣に座らせたい男子を自ら選び、教室内の好きな座席を選んで行く・・・と言うものだった。

フフフ・・・。勘の良い人なら、すぐに察しただろ?

これが、どう言う結果をもたらすかって事を・・・。

すなわち、これって一見、女子生徒の積極性を尊重し自主性を伸ばすための提案・・・であるかの様に見せかけてはいるけど、その実態は選ばれる側の男性生徒の人気投票・・・ひいてはヒエラルキー(階級)を、しかも他の生徒みんなが見てる前で、まるで晒し者にするかの如く明確にしてしまうって事さ。

・・・否、本来の目的がそこにあるかどうかは別として、結果的にそうなってしまうって事は疑いようのない事実!!

しかも・・・ボクはこの学校へ途中編入した上に、出来るだけ目立たない様に存在を消して生活してるし、それより何より例のシズコちゃんとの一件から、おそらくこのクラス全員からは見下されている存在のはず・・・。

そんなボクにとっては、こんな席替え、恥晒しの見世物にされるだけで何の得にもなりゃしないぢゃないか!!

・・・ところが、クラスの連中、特に女子のやつらと来たら、既に男子を品定めするかの様にそわそわしながら教室中を見回してやがる。

そんな中、クラス中にふざけたり大声を出すお調子者の男子生徒が・・・。

男子生徒D「うひゃ~!!オレ、照れちゃうな~!!」

女子生徒E「馬鹿ね~!!誰もあんたなんか選ばないわよ!!」

ナチコ先生「ウフフフフ・・・。」


馬鹿な!!本当にやるつもりかよ!!

焦るボクの不安をよそに、事態は既に公然の決定事項として着々と進行しつつあった・・・。

そう、着々と・・・。

(つづく)
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