(前編からのつづき)
ある日の22時近く、深夜の出品作業に備えて仮眠していた私を揺り起こす、公衆電話からの着信・・・。
私は受信ボタンを押し、携帯を左耳に当てた。
・・・すると!!
「あのもしもし?私、ジョニーなんデスけど。」
私は自分の耳を疑い、こう尋ねた・・・。
私「ええっ~!?ジョニーさんって、あの・・・ジョニーさんを救うために自ら別室に堕ちた私を見殺しにして、自分だけが救われたい一心で星を独り占めにして船を下りようとした、あのジョニーさん!?」
(・・・「カイジ」読んでない人には解らないネタでゴメン・・・。)
以下、書き直し・・・(^^;)
私「ええっ~!?ジョニーさんって、あの・・・死んだおばあちゃんの遺産を独り占めにしたいがために、私から借りたお金を踏み倒して逃げた、あのジョニーさん!?」
ジョニー「いえいえ、そのジョニーさんかどうかは解らないんデスけど・・・。」
私「そのジョニーさんが何デスか!?またボクにレコードの落札を頼みたいとか?」
ジョニー「いやそうぢゃないのよね。エレクトさんにもお金返さなきゃと思って・・・。」
私「ええっ!!テコトは、遂におばあちゃんが死・・・。」
ジョニー「いやそれが、まだ死んでないのよね、これが。」
私「それぢゃ、お金返すったって無理でしょ?」
ジョニー「いやあの私、おばあちゃんに保険証作り直してもらって、最近ちゃんと働きに出てるもんでね。」
私「へ~!!ホントですか!!そりゃ良かったぢゃないデスか。それで、働いたお金で借金を返してくれる・・・と?」
ジョニー「それがまだ働き始めたばっかりなもんで、だけど今なら仕事があるから、またサラ金から借りて一括で返そうと思うのよ。エレクトさんもその方が良いでしょ?」
私「そりゃ・・・まとめて返してもらうに越した事はないけど・・・。特に今月は全然売れてなくて超ピンチだし・・・。」
(後略)
うわ~!!こりゃまさに渡りに船と言うか、もしホントにお金返してくれたなら、ジョニーさんは奇跡を起こす救いの神だわ~!!(TT)
しかし・・・そんなやり取りの数日後。
ジョニー「ごめんなさいね~。やっぱサラ金の審査、通らなかったのよ。」
私「あら~!!まあ、そりゃそうっスよね。世の中こんなに不景気なんだから、サラ金も厳しいでしょうしね~。」
ジョニー「それでやっぱり働いたお金から返そうと思うんだけど、仕事始めたばかりだから、最初の月はあんまりもらえないのよ。それにそこは、2ヶ月働いたら次の1ヶ月は休まなきゃいけない職場でね。だから、次の月には多目に返せるけど、また次の返済は先になっちゃうね。」
私「そうスか~!!まあそんなに期待してなかったデスけどね・・・。いやいやそれでも全然良いっスよ。ホント、今月は超厳しいんで・・・。」
・・・ところが数日後、ここで更にどんでん返しが!!
何とジョニーさんは、おばあちゃんからお金を借りて私に一括でお金を返し、おばあちゃんには自分で働いたお金を少しずつ返して行く事にしてくれたのだ!!
私「いや~!!あの頑固なおばあちゃんが、良くお金貸してくれマシタよね~。」
ジョニー「私も仕事が決まったからね。今は信用があるのよ。」
私「へ~!!まあ、どうせお金返す前におばあちゃんも・・・(自粛)・・・デスしね~。何にせよ、こちらとしては大助かりっスよ。」
そして数日後、ジョニーさんは貸したお金をきちんと返してくれマシタ。いや~・・・これで今月の史上最悪な売上げを、少しはカバー出来る・・・。(TT)
なお、今回この連載の続きを書くきっかけとなったのは、ジョニー氏が私にお金を返してくれたと言う事・・・すなわちジョニー氏の名誉回復のためでもあったのデス。
思えば、自分自身が借金まみれの私が、何故にジョニーさんにそんな大金(10万円以上)を貸す羽目になったのか、その理由はまた次回・・・。
(後編につづく・・・)
★ジョニー伝説最終話も、いよいよ佳境!!それにしても、ホントに助かりマシタ。ジョニーさん、ありがとう!!(TT)