しかしまあ・・・。
ボクは自分を含めた残り物の男子5名の顔を見渡し、ため息をついた。
よくぞまあ、これだけパッとしないサエない奴らばかりを集めた・・・いや、残ったもんだ。
でも大丈夫!!いくらなんでも・・・。
いくらなんでも、こんな奴らよりはボクの方が少しはマシなはず!!
ボクがこんなショボイ奴らと一緒にされちゃたまんないよ!!
・・・て言うか、逆に言えば、ボクは途中転入組だから知名度が低いせいで運悪く売れ残りになってしまったけど、むしろ拾い物と言うかお買い得と言うか、残り物には福があるってもんさ!!
とにかく、現時点においても超最悪でバッドな状態だけど、せめて・・・せめて最下位だけは避けたい!!
ボクが・・・このボクが、こんな駄目な奴らの更に最下層だなんて、そんな事あっちゃいけないんだ!!
・・・と、ボクは何かにすがる様な気持ちで、地獄の渕に光明を、奈落の底に救いを、肥溜めに希望を、無理にでも見出そうとしていた。
いやだ・・・。
最後の一人なんて絶対に!!
・・・ウフフ。
でも大丈夫!!
何故かって!?
このクラスには、何たってこいつが居るからさ!!
そう!!そいつの名は、トロヲこと不具多吐露男!!
ボクがこいつ以下って事は、絶対にあり得ない!!
うんにゃ!!そんな事、絶対に許されないはず!!
絶対に!!
・・・おそらく。
・・・多分。
・・・きっと。
・・・だから。
・・・頼むよ!!
・・・お願いだから!!
・・・ところが、ボクの悲壮な祈りとは裏腹に、事態は予想だにしない方向に進展するのであった。
そうか・・・考えてみればそうだよな。
ウフフ・・・ウフフフフ・・・。
(つづく)
★「読むといやな気分になる」と評判の当連載。作者の私としては、これほどまでに笑えるギャグ小説はないと自負しているのでキュウが・・・。そこで、自分でも少し読み返してみた所・・・。確かに・・・とってもいや~な気分になりマシタ。(TT)