Mr.エレクトの独り言 禁未来小説「ドラへもん」その110「公開処刑の落とし穴」の巻

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

禁未来小説「ドラへもん」その110「公開処刑の落とし穴」の巻

ナチコ先生の提案により始まった、人気投票ならぬこの残酷な公開処刑も、いよいよクライマックス。

早々と自分好みの男子を選んだ女子は、教室の後方から席に着いて行き、選民作業に乗り遅れた女子は教室の左前方に、そして残された男子5名・・・すなわちボクやトロヲ達は、ナチコ先生の指示により、教壇の上に並ばされる事となった・・・。

ぐぐぐ・・・あの女・・・この期に及んで、どこまでボク達に辱めを与えるんだ・・・。

こんな事して・・・こんな事して、一体何になるってんだよ!!

・・・うんにゃ!!今はそんな事どうでも良い!!とにかく一刻も早く、ボク一人だけでも、この惨めでブザマな状況から抜け出さなくっちゃ!!

だから・・・。

早く!!

ボクを選べ!!

ボクを救え!!

ボクさえ・・・ボクさえ助かりゃそれで良いんだ!!

トロヲ初め、残り物のこいつらの事なんか知った事ぢゃない!!

早く!!・・・一秒でも早く、ボクはこの悲惨な状態から抜け出したい!!

・・・が、そんな祈りにも似た願いも虚しく、残り5人のうちの1人目は、教壇に向って一番左・・・つまり残りの女子に最も近い方の男子が選ばれた。

・・・ぐっ!!駄目か!!

そして残り4人から選ばれた男子も、やっぱり教壇の左端、残りの女子から最も近い距離に居た男子が選ばれて行った。

あっ!!そうか!!そうだったのか!!・・・どうして・・・ボクはどうして、こんな簡単な事に気がつかなかったんだ!!

そもそも、残りの女子は、残り物の男子を選んでなんかいない!!

考えてみれば・・・さっさと男子を選んで着席した積極的な女子とは全く対照的に、残りの女子は大人しくて自己主張もしない引っ込み思案な子達ばかり・・・。

だから、彼女達は男子を選ぶ以前に、その顔を見る事はおろか一瞥すらせず、ただただ事務処理的に自分に一番近い場所に居る男子に決めているだけだったんだ・・・。

そうか・・・そうだよな。

この悪趣味な選民プレイによって苦しめられてるのは、何もボクら残り物の男子だけぢゃないって事か・・・。

いやいや!!そんな心配してる余裕なんか、今のボクにはない!!

何故って!?・・・だって、ボクの立ち位置はその全く逆・・・つまり残された女子から最も遠い教壇の右端なんだから!!

何とか・・・何とか、このピンチを脱しなきゃ!!

・・・ところが、そうやって焦りまくるボクを尻目に、残り3人のうち1人が選ばれ、気が付けば教壇の上には、トロヲとボクの二人だけとなっていた・・・。

そして更に・・・この大事な土壇場において、思いもよらぬ事態が発覚したんだ・・・。

ウフフ・・・。

面白い。

これが運命ってやつか・・・。

ウフフフフ・・・。

アハハハハハハ・・・。

(つづく)